第115話
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でも執行者の上位クラス……多分だけどあの”剣帝”とも互角か、下手すれば”剣帝”以上だと思うわ……!」
ジェダルの答えを聞いたシェラザードは溜息を吐いた後表情を引き締めてサラにジェダルの事を訊ね、訊ねられたサラは厳しい表情で答えた。
「嘘でしょ……?二大猟兵団の片割れの団長相手に一人で優勢な様子でやり合ったって……確かにそれ程の使い手なら、あの”剣帝”ともまともにやり合えるでしょうね。正直、あたしとサラの二人がかりでもかなり厳しい相手になるわね。」
サラの情報を聞いたシェラザードは信じられない表情でジェダルを見つめた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「そういう訳であたし達が逃げる時間を稼いであげるから、ハイデル卿は自力でこの場から脱出してどこか別の場所に隠れなさい!」
そしてサラがハイデル元取締役に視線を向けて指示をしたその時
「みすみす標的を逃がすような真似を俺が許すと思っているの……か!」
「ヒィィィィィ……ッ!?」
ジェダルは懐から投擲用の短剣を取り出すと共にハイデル元取締役目掛けて短剣を投擲し、それを見たハイデル元取締役が悲鳴を上げて固まったがジェダルの一挙一動を警戒していたサラが銃で短剣を撃って短剣を弾き飛ばし、シェラザードは短い詠唱による魔術でジェダルに牽制攻撃を行ってジェダルにその場から離れさせた。
「今よ!出口に向かって走りなさい!」
「うわああああああ……っ!な、なんで私がこんな目に……っ!」
ジェダルがその場から離れた瞬間サラがハイデル元取締役を睨んで声をかけるとハイデル元取締役は悲鳴を上げてその場から走り去った。
「逃がすか……!」
それを見たジェダルはハイデル元取締役の後を追おうとしたが、サラとシェラザードが扉があった場所――――――離れの出入口付近で立ちはだかった。
「ハイデル卿の後は追わせないわよ……!」
「アンタには一応カレル離宮で助けてもらった”恩”はあるけど……だからと言って、あたしの目の前で教え子が死んでほしくないと思っている人物を殺させないわ!」
「……………あくまで俺の邪魔をするのならば、速攻で制圧するまでだ。」
シェラザードとサラと対峙したジェダルは静かな表情で呟いた後全身に闘気を纏ってシェラザードとサラとの戦闘を開始した――――――!
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