第115話
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イッ!」
「ハアッ!」
更にシェラザードが鞭を振るって追撃するとジェダルは大剣を振るって襲い掛かる鞭を弾き返した。
「お、お前は確かトールズの……!」
「Z組担当教官サラ・バレスタインよ。何とか間に合ったようね。――――――って、アンタは……!ハイデル卿の命を狙っている暗殺者ってのはアンタの事だったのね……!」
「あの暗殺者の事、サラは知っているのかしら?」
二人の登場に驚いているハイデル元取締役に名乗ったサラはジェダルに視線を向けると血相を変え、サラの様子が気になったシェラザードはサラに訊ねた。
「”アルスター”が襲撃された際にエステル達が出会った異世界の傭兵一行の一人よ!名前は確か……ジェダル・シュヴァルカだったかしら?」
「彼が例の…………――――――あたしはシェラザード・ハーヴェイ。遊撃士協会所属A級正遊撃士よ。規約第二項に従ってハイデル卿を保護させてもらうわ。」
「おおおっ!?こ、これぞまさに女神の導き!遊撃士よ、後で大金を支払ってやるから、とっととそこの狼藉者を追い払うがいい!」
サラの説明を聞いたシェラザードは真剣な表情でジェダルを見つめて宣言し、シェラザードの宣言を聞いたハイデル元取締役は声を上げた後シェラザードに指示をした。
「ハア……話に聞いていた通り確かにどこぞの誰かを思い出させるような”小悪党”ね………ジェダルだったかしら?確かサラ達の話によると、貴方はクロスベルのギルドに”協力者”という形で雇われているそうね。そんな状況でありながらギルドの規約に触れる依頼を請けてそれがクロスベルのギルドに判明すれば、後で何らかのペナルティを科せられると思うから、ここはお互いの為に退いてくれないかしら?」
「断る。そもそもクロスベルの遊撃士協会との関係もあくまで”傭兵”として本来遊撃士達が請ける”依頼”を請けているだけで、ヴァイスハイト皇帝達――――――クロスベル帝国から来る”傭兵としての依頼”には口を挟まない事や報告の義務もない事をミシェルに言ってある上、ミシェルもその件には若干不本意な様子を見せてはいたが同意している。要するにクロスベルの遊撃士協会と俺はヴァイスハイト皇帝達同様互いを利用し合う関係だ。」
ハイデル元取締役の言葉を聞いてふとギルバートの顔を思い浮かべて呆れた表情で溜息を吐いた後気を取り直したシェラザードの要請に対してジェダルは取り付く島もない様子で断りの答えを口にした
「典型的な”猟兵”の考え方ね……――――――交渉決裂か。サラ、彼の戦闘能力はどれ程なのか知っているかしら?」
「”星杯”から脱出したあたし達を拘束しようとしていたジョルジュ達に対してリィン達が迎撃した際に、猟兵王相手に一人で優勢な様子でやり合っていたから、最低
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