第115話
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からないのか、エリゼ……!」
エリゼの問いかけに息を飲んだオリヴァルト皇子は辛そうな表情で肩を落とし、セドリックは辛そうな表情で黙り込み、ユーシスは唇をかみしめてエリゼを睨んだ。
「ハッ……幾ら貶す相手が外国―――――ましてや”敵国”の関係者とはいえ、メイドが皇族相手に、それも本人達の目の前で躊躇なく”疫病神”呼ばわりして他にも色々と貶す言葉を口にできるなんて、実はアンタも”呪い”に侵されているんじゃねぇのか?」
「あ……ッ!」
「確かに以前のエリゼ君の口から出るとは思えない過激かつ強烈な発言ばかりだったね……」
「ん。それを考えるとエリゼも”呪い”に侵されている事でわたし達に対してあそこまで敵対心を向けるようになった可能性は十分に考えられるね。」
するとその時鼻を鳴らした後目を細めてエリゼを睨むアッシュのエリゼへの指摘を聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中トワは声を上げ、アンゼリカとフィーは真剣な表情で呟いてエリゼを見つめたがラクウェルで会った”呪い”に侵された者達――――――ヒューゴ達のようにエリゼの足元からは黒い瘴気が現れなかった。
「あん……?」
「ヒューゴ達の時みたいに、呪いの力は現れないね。」
幾ら待ってもエリゼの周囲に黒い瘴気が現れない事を不思議に思ったアッシュは眉を顰め、フィーは戸惑いの表情で呟いた。
「……なるほど。”巨イナル黄昏”による呪いに侵された今のエレボニアの状況を考えると、私も呪いに侵されているという皆さんの推測も理解できますが………私にも兄様程ではないにしても、”女神”たるアイドス様や”魔神”であられるベルフェゴール様、それにユリーシャさん達――――――”天使”の”加護”がある事をベルフェゴール様から教えられていると、ベルフェゴール様本人が私達に話しましたから、私は”絶対に”皆さんが想像しているような状況に陥らない事くらいはすぐにわかるはずです。」
「ふえ……?エリゼちゃんにアイドスさん達の”加護”……?あ”。それってもしかして、オリヴァルト殿下達から教えてもらった……!」
「”性魔術”とやらかよ……」
一方アッシュ達の話を聞いたエリゼは静かな表情で指摘し、エリゼの指摘の意味が理解できないアネラスは戸惑いの表情を浮かべたがすぐに心当たりを思い出すと表情を引き攣らせ、アガットは呆れた表情で呟き、アネラスやアガット同様”性魔術”とアイドス達の存在を思い出したトワ達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「あー……確かに言われてみれば、エリゼ嬢ちゃんにもあのリア充野郎が集めた存在自体が冗談抜きのドチートな存在の新たな女連中の”加護”が宿っているだろうから、リィンのハーレムメンバーの一人のエリゼ嬢ちゃんが”呪い”に侵
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