第115話
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た方がよいという警告の書状が届けられていました。」
「な―――――」
「内戦が勃発する3日前にリィン達にそのような書状が………」
「……まあ常識で考えればメンフィル帝国政府の対応は当然の対応だろうな。」
「ええ……ましてやリィン君達はメンフィル帝国の貴族である上、リフィア殿下の専属侍女長を務める事ができている事でリウイ陛下達から信頼されているエリゼちゃんの家族とリウイ陛下達にとってはほとんど”身内”も同然の関係を結んでいるツーヤちゃんの妹ですからね……」
「それらの事実に加えてメンフィル帝国の事だから、恐らくエレボニアに潜ませていた諜報関係者達の報告によって内戦勃発の日が近い事も感付いていただろうから、幾らオリビエの頼みに応じてトールズに留学させたとはいえ、そのような危険地帯にリウイ陛下達が懇意にしている人物達の関係者を置いておく訳にはいかないというのが”本音”だったのだろうな。」
エリゼが口にした驚愕の事実を知った仲間達がそれぞれ血相を変えている中オリヴァルト皇子は絶句し、ラウラは真剣な表情で呟き、アガットとアネラス、ミュラーは複雑そうな表情で呟いた。
「でもリィンとセレーネはそんな手紙が届いたなんて話はしなかったよね〜?今回の戦争の前に届いた帰還指示の手紙が届いた事は話してくれたのに。」
「……恐らくだけど、君達を気遣って話さなかったんだろうね。」
「うん……内戦勃発前に届いた手紙はあくまでユミルに帰省する事を促す”警告”であって、”メンフィル帝国政府が正式に発効した政府による命令の手紙”じゃないもの。」
ミリアムの疑問に対してアンゼリカとトワは複雑そうな表情でそれぞれの推測を口にし
「……なるほどな。エリゼ嬢ちゃんのその様子からするとリィン達が内戦に関わる事は本音を言えば反対だったんだな?」
「当り前です。幾ら留学先で親しい関係になったとはいえ、兄様達がエレボニアの為にそこまでする”義理”はありません。――――――その結果兄様とセレーネは友人と思っていた人物に裏切られた上内戦では何度も苦しい目に遭わせられ、エリスは拉致されて兄様達に助けられるまで虜囚の身となってしまいました。」
「…………」
静かな表情で呟いたクロウの指摘に対して答えたエリゼの答えを聞いたアルティナは辛そうな表情で黙り込み
「―――俺が原因でリィン達が内戦で苦しめられた件もそうだが、その件で俺はエリゼ嬢ちゃんに憎まれて当然の存在なのは否定しねぇし、言い訳もしねぇよ。だが、内戦の件で俺以外のZ組メンバーを責めるのは筋違いじゃねぇか?」
「クロウ君……」
「クロウ………」
エリゼの答えに対して覚悟を決めた表情を浮かべたクロウの答えを聞いたトワとクロチルダは辛そうな表情でクロ
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