第四百四十八話 荒ぶる神スサノオその十
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「他のどのフォームの時よりもね」
「それでなのね」
「あまりならないんだ」
「つまり切り札ですね」
まなは最強フォームについてこう言った。
「天空寺さんの」
「そうだよ」
ゴーストもそうだと答えた。
「まさにね」
「スサノオと戦う時にはですね」
「そのフォームになって」
そうしてというのだ。
「戦っているけれど」
「逆に言えばそうした時でもないと」
「滅多にならないよ」
「それだけの力ですね」
「うん、だから今度なるけれど」
それでもというのだ。
「滅多にはならないから」
「わかりました、それじゃあ」
「そういうことでね」
「訓練を続けていって」
「皆で強くなろうね」
ゴーストは明るくや脚い声で話した、そして実際に最強フォームになってみせたがそれは少しの間だった。
だがそのフォームを見てアニエスは言った。
「本当に凄かったわね」
「ええ、他のフォームとは全く違ってたわ」
まなが応えた。
「私が見てもわかったわ」
「私達が束になっても敵わなかったから」
「桁が違うわね」
「タケルの言う通りにね」
「けれどな」
二人にユルセンが言ってきた。
「タケルの言った通りだろ」
「ええ、タケルは少しの間動けないわね」
アニエスは今は休んでいる天空寺を見つつユルセンに答えた。
「休憩が必要ね」
「力にはリスクがあるんだよ」
「その力が強ければ強い程」
「そのリスクが大きくてな」
「疲れたりするのね」
「力によっちゃ死ぬこともあるだろ」
「ええ」
アニエスは真剣な顔で頷いた。
「そのことはね」
「まだタケル達はましなんだよ」
「疲れるだけだから」
「本当にな、これが死ぬ様な力なら」
「そうそう使えないわね」
「そうさ、俺だって止めるさ」
ユルセンはこうも言った。
「そんな力使おうとしたらな」
「そうしないとね」
「ああ、まああれがタケルの切り札ってことはな」
「覚えておくことなの」
「そうしな、じゃあ訓練はな」
「これからもよね」
「やっていこうな」
こう話してだった。
戦士達は訓練をしていった、そしてだった。
皆確かに強くなっていた、そしてある朝皆で森の中で朝食を食べていると鬼太郎は自分のところに来た雀から話を聞いて言った。
「赤城山に眼魔達が出たそうです」
「群馬県ね」
「はい、あちらにです」
アカリにも答えた。
「出たそうです」
「それじゃあ」
「今からです」
「赤城山に行って」
「戦いましょう」
「タケル達もいいわね」
アカリは天空寺達にも声をかけた。
「今からね」
「うん、行こう」
天空寺はすぐに応えた。
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