暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
怖がり吸血鬼ギャスパー登場!天空の野菜畑を攻略せよ!
第72話 それぞれの日々、最後の眷属ギャスパー登場!
[6/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



「あら……んー……?」
「な、なんだよ……」


 桐生は俺の顔をジロジロ見て何やらニヤつきはじめた。なんだか嫌な予感がするぞ。


 そして松田から俺を引き離して小声で話しかけてきた。


「兵藤、アンタ……漢になったのね」
「はぁ?」


 桐生の言葉に俺は意味が分からずに首を傾げる。


「なにを言ってるんだ?」
「もー、しらばっくれちゃって。アンタ、童貞卒業したんでしょ?」
「……ッ!?」


 俺は一瞬言葉の意味を理解できなかったが、瞬時にそれを理解して顔を真っ赤に染めた。コ、コイツなんてことを……!


「桐生!お前適当な事を言ってるんじゃ……!」
「適当じゃないわよ。私の『童貞スキャナー』は的中率100%よ」
「なんじゃそりゃ!?」


 コイツもしかしてそういう系の神器を持ってるのか!?


「んで相手は誰なの?やっぱりアーシア?」
「……黙秘します」
「もしかして小猫ちゃん?それとも姫島先輩?朝あんなにべったりしてたもんねー」
「そ、それは……」


 ぐっ、朱乃さんと手をつないでいた光景を見られていたか……俺も浮かれていたから油断した。


「まあ私はアーシアを悲しませなきゃなんでもいいんだけどね。まさかアーシアとは遊びで終わらせるなんて言わないわよね?」


 そう言う桐生の目にはおふざけはなかった。もしかしたら友達としてアーシアを心配しているからこんなことを言い出したのか?


 これは誤魔化すのは無理だな。桐生は本当に拙いことは言いふらさないしここは正直に話そう。


「そんなことは言わないさ。俺はアーシアも幸せにする」
「本当に?どうやって?日本じゃ重婚は禁止よ」
「日本以外の重婚が認められている国に行って結婚する」
「養えるの?」
「詳しくは言えないが俺は働いていて稼ぎがある。信じてもらえないとは思うが……」
「ふーん……」


 桐生はそう言って俺をジッと見ていたが、ニパッと笑みを浮かべると俺から離れた。


「桐生?」
「アンタがふざけてそんなこという奴じゃないってことは理解してるつもりよ。お互いに真剣なら私はもう何も言わないわ」
「信じてくれるのか?」
「当たり前じゃない。伊達に1年からの付き合いをやってるわけじゃないわよ」


 実は桐生とは1年からの付き合いなんだ。その頃の俺は松田たちとさえ仲が良くなくて一人でいた。そんな俺に声をかけてきたのが桐生だ。


『アンタが兵藤?』
『……なにか用か?』
『そんな怖い顔しないでよ。私は桐生、クラスは違うけどアンタと同じ学年よ』
『なら俺に声をかけるのは止めた方が良い。俺は……』
『嫌われ者?』
『そうだ……』


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ