悲劇の原因
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「これ、みんな……」
「溶原性細胞の感染者ってことだよな……」
真司の言葉に、ハルトは無意識に歯を食いしばった。
だが、その肩を真司にポンポンと押される。
「俺もお前と同じ気持ちだと思う、あんまりうまくは言えないけどさ。こいつらをここから出すわけにはいかないだろ?」
「ああ」
「分かるよ。人との殺し合いって意味だからさ」
真司はカードデッキを突き出す。
「でもさ。……俺、やっぱりこんな戦いは早く終わらせたい。だから、たとえこれが人殺しだったとしても、俺は戦う。皆の命を守るために」
どこかの鏡像より飛来したバックルが、真司の腰に巻きつく。それを見て、ハルトも頷いた。
「分かったよ……」
『ドライバーオン プリーズ』
ハルトが指輪によって現出させた、銀のベルト、ウィザードライバー。その端の部分を操作することで、その機能を起動させた。
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
さらに、その隣では、友奈の手から離れた千翼もまた、赤いベルトを腰に巻いていた。
「千翼君、大丈夫?」
友奈の心配そうな声に、彼は「平気」と答えた。
「そっか……なら、よし!」
友奈もスマホを取り出し、その傍らに白い妖精、牛鬼を出現させた。
彼女のスマホのタッチにより、血塗られた病院内を桜の花びらが彩る。
そして。
「変身!」
「変身!」
「……アマゾン!」
『フレイム プリーズ ヒーヒー ヒーヒーヒー』
『NEO』
花びらの中、ウィザード、龍騎、アマゾンネオの___別の世界では、仮面ライダーと呼ばれる者たち___が並び立つ。
『コネクト プリーズ』
『ソードベント』
『ブレード ローディング』
ウィザーソードガン、ドラグセイバー。そして、ネオの手からの刃。
それぞれが武器を構え、アマゾンの大群に突撃した。
「ウアアアアアアア!」
アマゾンネオの声が、鼓膜を震わせる。
友奈がその方向へ振り向くと、アマゾンネオが、ウミヘビのアマゾンをその刃で引き裂いていた。
「千翼くん……!」
返り血も構わず、アマゾンネオは執拗に動かなくなったアマゾンに刃を突き立てる。
「千翼くん!」
友奈が駆け出し、アマゾンネオを突き飛ばす。そこには、リスアマゾンの拳が遅れてきた。
「気を付けてね」
「友奈さん……」
さらに追撃に来た別のアマゾンに対し、ドラグレッダーがその炎で牽制した。
『フレイム スラッシュストライク』
さらに、ウィザーソードガンより放たれた炎の斬撃が、アマゾンたちをまとめて焼き払う。
「大丈夫? 千翼君」
「はあ、はあ、はあ、はあ」
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