第二章「クルセイド編」
第十七話「蒼鷹」
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飄々としていていて、掴み所が無い。
「それに実力ならもう試したしな、車椅子に乗りながら俺の弾丸を防げるレベルなら俺も文句は無い」
「……略奪を手助けさせるつもりか?」
「もちろん」
表情一つ変えずエレギオは肯定した。
「あの娘……フェイトとアルフには別にやらせようとは思わないぜ。
むしろ感謝して欲しい位だな」
恩着せがましい…だが言っている事は正しい。リオンは無言だったが。
エレギオは更に続けた。
「ついでにその剣についても聞かせてくれ」
「………いいだろう」
ただのデバイス…何て説明も通る訳が無いだろう、相手は法と言う鎖に縛られた管理局とは違うのだ。
その気になればリオンからとっくにシャルティエを取り上げる事もできたのだ。
リオンはシャルティエを鞘から抜き払った
「シャル」
「こうして公衆の面前で話すのは久しぶりですね坊ちゃん」
「な、け、剣が喋った!?」
エレギオは心底驚いたようで、思わず手を伸ばしたほどだ。
リオンにキツく睨まれてすごすごと手を引いたが目線はシャルティエに注がれた。
「デバイス……じゃあねえよな」
「初めましてエレギオ・ツァーライト。そうですね、確かに僕は貴方達の言うデバイスとは異なるものです」
「ほ、ほお……いやコイツは驚いた。
喋る機械なんてのは幾らでもあるがここまでクリアな発音は聞いたことねえぞ、
本当にデバイスとは違うんだな」
「まあ似てる部分も多々ありますけどね……僕は『ソーディアン』と呼ばれる存在です。
ちょっと昔人間に作られた不思議な剣……と言えば良いでしょうか?」
その説明を聞いてなにが不思議な剣だ、と彼のマスターは思っていた。シャルティエの力の関係上正しく分類するなら『ロストロギアに極めて近い質量兵器』となるだろう。本当に正しくソーディアンを説明したら不思議な剣ではすまない、使い手が達人ならその一閃だけで一流魔道士の障壁さえバターのように切り裂いてしまえる程の物なのだ。逆に素人が握っても包丁と良い勝負ができるくらいなのだが……
エレギオはさほど気にしなかったようでそれ以上は突っ込まなかった。
「まあインテリジェントデバイスの変り種と思えばいいんだろ?」
「ま、そんな所です」
「ふぅん、よかったなお友達ができて」
そう言ってエレギオは自分の腕輪に語りかけた。きっとそれが奴のデバイスなのだろう、
その灰色のコアがピカッと光った。
「なんですかその言い方は……」
「そう言うなよ………これが俺の相棒、ドラゴンソウルだ」
「フェイトのバルディッシュと同じインテリジェントデバイスか」
「そのバルディッシュとは話したことは無いから知らないが…コイツほど
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