第二章「クルセイド編」
第十七話「蒼鷹」
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今のを「別にいい」と言う意味で受け取ったらしい。何時ものリオンなら自分が絶対に防げる程度の攻撃を放たれてもそこまで怒ったりはしない(勿論それなりの制裁は加えるが)のであながち間違いじゃあない。
「それよりも…」
「エドから聞いたぜ、あーそうそう。これも言わなきゃな、足の完治おめでとう」
「そんな事じゃない、僕が言いたいのは」
「俺達との関係、か?」
「これからについてとも言える」
取り合えずリオンが把握した事。
1・自分はエレギオに『一発』だけ撃たれた(車椅子が壊れていないので間違いないだろう)
2・フェイトは反管理局連合側に指名手配されている
3・なぜか自分の足は治っている(鈍りはしてるが殆ど支障は無いレベルと言っていいだろう)
2以外の二つには色々と疑問は残っているがそれでも話を進める事にした。
「で、同盟組みたいんだっけ?」
「ああ、この次元世界で何をやるにしても後ろ盾は必要だろう?」
「後ろ盾……カカッ、俺達の立場も上がったもんだねえ」
「……………」
「そんなに睨むなよ、悪かったって」
リオンとしては、ここで『本当に』初めて話すならここまで警戒はしなかっただろう。リオンはこの男にどこか通じる人間を一人知っていた、元義勇軍のリーダーで自分も戦った事があるダリス・ヴィンセント……敵ながら、素直に評価できる人間の一人だったと言える。無論それは飽くまでも第一印象だが
だが夢の件もある、隙は見せられない……リオンはそう思った。
「それで、組んでくれるのか?」
「いいよ」
恐らく組んでもらえるとは思ってたがここまであっさり通るとは思っていなかったので逆にリオンは唖然とした。
思わず「本当に良いのか?」と聞き返してしまうほどに。
「まあここまで知られちゃった以上俺達にも選択肢はないからな、お前強いし」
「そこまで言っても良いのか、僕が好都合と判断するとは思わないのか?」
「え…?だってお前不器用じゃん」
まるで見てきたのかのようにエレギオは言った。思わずリオンもムッとして聞き返した。
「どうしてそう思うんだ、話すのは初めてだろう」
「いや……だって器用な奴なら俺の首もって管理局に走るだろ。
エドワードはもう大雑把な奴だけどだけどクルセイドの地図お前に渡したって言ってたぞ」
「む…」
「それに不器用な奴でもない限り自分でもない女の子の為に
最悪クラスの犯罪者と手を組もうなんて思わないさ、器用な奴はな」
だけど、と続ける
「不器用な奴は、言い換えれば信用できるって事だ」
「……今一つ良く解らないんだが」
「良いよ、わかんなくても」
リオンは思わず溜息をついた。エレギオと言う男は
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