SAO編ーアインクラッド編ー
02.槍剣士とビーター
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や!」
「これを配布していたのは、元βテスターたちだ」
皆がざわつく。
「いいか。情報は誰にでも手に入れられたんだ。なのにたくさんのプレーヤーが死んだ。その失敗を踏まえて俺たちはどうボスに挑むべきなのか、この場で論議されると俺は思っていただがな」
キリトが安堵の表情を浮かべる。
キバオウは不満げな顔をして石段に座り込む。エギルも座り込む。
「よしじゃあ、再開していいかな。ボスの情報だが先ほど例のガイドブックの最新版が配布された。それによるとボスの名前は、《イルファング・ザ・コボルドロード》、それと、《ルイン・コボルドセンチネル》という取り巻きがいる。ボスの武器は斧とバックラ。四段あるHPバーの最後の一段が赤くなると曲刀武器のタルワールに攻撃パターンも変わる」
ディアベルが本を閉じる。
「攻略会議は以上だ。アイテム分配は、金は全員で均等割、経験値はモンスターを倒したパーティーのもの、アイテムはゲットした人のものとする。異存はないかな?」
辺りを見渡す。
「よし、明日は朝十時から出発する。では、解散!」
周りのプレーヤーが一斉に立ち上がり解散する。赤マントのプレーヤーは何も言わず立ち去る。
二〇二二年十二月三日 第一層・森のフィールド
「確認しておくぞ。あぶれ組の俺たちの担当は、ルイン・コボルトセンチネルっていうボスの取り巻きだ」
「わかってる」
「シャクだけどな」
「俺がやつらのポールアックスをソードスキルで跳ね上げさせるから、すかさずスイッチして飛び込んでくれ」
「スイッチってなに?」
赤マントのプレーヤーから衝撃の言葉が。
「もしかしてパーティー組むのこれが始めてなのか」
コクリと頷く。
衝撃のあまりキリトと俺は歩く速度を減速させてしまう。
ついにボスの部屋の前まで来た。
「聞いてくれみんな!俺からいうことは立った一つだ。勝とうぜ!」
このゲーム攻略の第一歩。
「行くぞ!!」
ディアベルがボスの部屋の扉をゆっくりと開いていく。
一歩一歩、中に侵入していくと、暗闇の部屋が急激に明るくなり赤色の斧とバックラを持つ、牛のようなモンスター、イルファング・ザ・コボルドロード。そして現れる三体のルイン・コボルトセンチネル。
同時に全てのモンスターが襲いかかってくる。
「攻撃開始!!!」
ディアベルの声に俺たちも全員で突撃!!
「A隊、C隊、スイッチ!来るぞ!B隊、ブロック!」
ディアベルの指示が飛び交う。その指示はまさにリーダーらしく完璧な指示だ。
「C隊、ガードしつつスイッチ準備。今だ交代しつつ側面をつく用意!D、E、F隊、センチネルを近づけるな!」
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