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レーヴァティン
第百八十五話 大騎馬戦その三

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「ここは」
「そうだな、じゃあな」
「ここはや」
「迂闊に攻めないことだな」
「踏んで爆発せんもんでもな」
「遠隔操作も出来るしな」
「術とかでな」
 こうした技術もこの時代にはあるのだ、特定の術を浴びせたりするとそれに反応して爆発するのだ。
「それも可能やし」
「何とでも出来るな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「ここはな」
「俺達としてはな」
「迂闊には攻めんことや」
「敵が策を仕掛けてるって思ったらな」
「そや、どないするかや」
「地雷はどけるしかないだろ」
 久志は美奈代に一言で答えた。
「もうな」
「しかし地雷は人でどけるには時間がかかる」
「見付けて掘り出してな」
「処理してな」
「時間がかかるな」
「それではや」
 美奈代は笑って話した。
「まとめて潰したらええんや」
「そういうことだな」
「地雷があると思われる場所にな」
「攻撃をしてな」
「そしてや」
 その様にしてというのだ。
「地雷原潰してや」
「先に進めばええな」
「そういうことや」
「そうしたやり方もあるな」
「ソ連軍のやり方だとね」
 剛はこう言った。
「地雷原に懲罰大隊を歩かせて」
「踏ませてな」
「その兵士ごとね」
「地雷潰してたな」
「そうしていたよ」
「ひでえな」
 久志はこの話には思わず顔を顰めさせて返した。
「それはまた」
「ソ連ならではだね」
「っていうかそれスターリンがやらせたな」
「ああ、わかるんだ」
「そんなことやらせるってな」
 それこそとだ、久志は剛にまた言葉を返した。
「幾らソ連でもな」
「スターリン位だね」
「ヒトラーもしたかも知れないけれどな」
「ヒトラーだったらね」
「やりかねないな、けれどな」
「ソ連となると」
「あのおっさんだけだろ」
 スターリンをこう呼んで話した。
「それで今やれる国は北朝鮮か」
「自爆犬持ってるね、あの国」
「もうあの国だったらな」
 それこそというのだ。
「それ位はな」
「するかもね」
「収容所に入れている人達をな」
「懲罰大隊にして」
「それでな」
 尚北朝鮮のそれは強制収容所ではなく独裁対象地域と呼ばれている、収容所ではなく地域なのである。
「そうするかもな」
「あそこも酷い国だしね」
「だからな」
 それでというのだ。
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