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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第64話:解き放たれる姿
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、乱れ打ちだぁぁぁッ!!』
響は一気に急降下し地上のノイズに接近すると、連続で左右の拳を突き出し衝撃波を散弾の様に放ってノイズを次々と消し飛ばす。
クリスと透、響が次々と地上のノイズを消滅させていくのを見て、颯人は標的を空中のノイズに変更した。ビルの壁を蹴って屋上に上がると、二丁のウィザーソードガンで上空のノイズを撃ち抜いていく。クリスのホーミングレーザーよろしく狙ったノイズを追尾して撃ち抜く事が可能だった。
6人の怒涛の攻撃は着実にノイズの数を減らしていった。
その時、彼に飛び掛かる人影があった。ヒュドラだ。ノイズの群れに紛れて接近していたのだ。
「調子乗ってんじゃねぇ!!」
「おっと!」
剣で斬りかかってきたヒュドラを、颯人は片方のウィザーソードガンをソードモードにして受け流す。
それと時を同じくして、透の方にはメデューサが攻撃を仕掛けていた。
「それは私の指輪だ、返してもらうぞ!」
自身に向けて振り下ろされるライドスクレイパーを、透は手にした剣で受け止める。
気付けば殆どのノイズが倒され、奏達は颯人達の状況を確認できるほどの余裕が出来ていた。
2人にジェネシスの幹部が襲い掛かっているのを見て、奏とクリスが2人の援護に入ろうとした。
その時、フィーネが自らの腹にソロモンの杖を突き立てる。
「あ……う……!?」
「ッ!? 奏、雪音! あれを!?」
「な、何してんだアイツ!?」
装者4人が見ている前で、フィーネは苦悶の声を上げながらも杖を深々と突きさし背中まで貫通させる。その光景に一瞬彼女達の脳裏に自決の文字が浮かんだが、次の瞬間それが間違いである事を察した。
フィーネの傷口から触手の様に生えてきた器官がソロモンの杖を取り込み始めた。フィーネはネフシュタンの鎧とだけでなく、ソロモンの杖とも融合し始めたのだ。
「なんつー無茶を……」
「ッ!? 見て、ノイズが!」
フィーネがソロモンの杖と融合し始めた途端、まだ残っていたノイズが次々とフィーネの体に群がり一体化していった。
いや、残っていたノイズだけではない。新たにソロモンの杖から呼び出されたノイズまでもがフィーネの体に集り、一つになって膨れ上がっていく。
「ノイズに取り込まれてる?」
「いや、違う! あいつがノイズを取り込んでるんだ!」
ノイズの塊はまるで柱の様になり、天へと伸びる。だがフィーネの行動はそれだけで終わらなかった。
「……来たれ、デュランダルッ!!」
崩壊したカ・ディンギルの砲門の中へと流れ込んだノイズの塊は、その中で眠るデュランダルをも取り込みその姿を現した。
まるで赤黒い巨大な蛇の様な体躯。そいつは鎌首を擡げ、あろうことか
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