さっきまで人間だったもの
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痛みに揺らぎながら、ハルトはそのアマゾンの数に唖然とした。
本来人でなければならないアマゾンたちは、全身のどこかに赤い染みをしていた。そして今、ハルトをその染みの一員にしようとしている。
まっ先にハルトへ攻撃をしてきたのは、クワガタのアマゾンだった。
ハルトは痛む体を起こし、蹴りで反撃。掴みかかってくるクワガタアマゾンの顎を素手でつかみ、投げ飛ばす。
だが、アマゾンの群れは次々にハルトに雪崩れこんでくる。裏拳で殴り飛ばせば、別の一体がそれを掴み、回転蹴りで受け流せば、別の一体が背後から背中に切り傷を付ける。
やがて、腕、肩、足、背、首……全ての箇所にアマゾンが食らいついた。
「うわああああああああああああ!」
想像を絶する痛みに、ハルトは悲鳴を上げた。だが、それで事態が好転するわけもない。
そして。
ハルトの意識が、赤一色に塗り潰された。
その直後。病院の一階を、赤い爆発が包み込んだ。
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