さっきまで人間だったもの
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を失ったモズアマゾンは、そのままハルトの進路上に墜落。その隙にハルトは、次の指輪を使った。
「変身!」
『フレイム プリーズ』
アクセルとともに、フレイムスタイルとなったウィザードは、立ち上がったばかりのモズアマゾンにマシンウィンガーで激突。変身により強化された突破力により、モズアマゾンは二つに引き裂かれていった。
「……」
モズアマゾンを倒したウィザードは、地面の死体と電柱の人々をそれぞれ見る。
冥福を祈りたいが、今は時間が惜しい。松菜ハルトとしての表情を宝石の奥に隠し、ウィザードは病院への道を急ぐ。
それからも、アマゾンは見滝原のあちらこちらで出現し、人々の悲鳴が聞こえていた。
だが、アマゾンに抵抗するように、黒い光線が見えた。
学校の近くでは、不似合いな銃声が聞こえた。
野獣の咆哮が轟いた。
誰かを繋ぐ唱が流れた。
そして、ウィザードを襲う、横からのコウモリのアマゾンの襲撃。
「くっ!」
ウィザードはぎりぎりのところで姿勢を低くしてそれを躱し、蹴りによりバランスを崩させる。
「_____________」
コウモリのアマゾンは、それにより地面に投げ出された。マシンウィンガーから降りたくないウィザードは、ウィザーソードガンの手を開く。
『キャモナシューティング シェイクハンド キャモナシューティング シェイクハンド』
「悪いけど、構っている時間はないんだ……」
ルビーを読み込ませようとしたとき。
アマゾンの足場のコンクリートが波打つ。
「……え?」
ウィザードが一瞬動きを止めた、そのタイミングで、コンクリートが水面となる。
ザバーンと、まさに水がはじける音とともに、白い影が、コウモリアマゾンの右手を刈り取った。
「__________」
悲鳴を上げるコウモリアマゾンだが、白い影は振り向きざまに身を捻る。それにより、今度はコウモリアマゾンの首が飛んだ。
「……」
その一部始終を見て、ウィザードは言葉を失った。
雨の中、コウモリアマゾンの死骸のそばにたたずむ、白い影。
白いスク水少女。首にかけたヘッドホンという、なんとも奇抜な外見の彼女は、その手にしたハルバードでアマゾンをつついた。
しばらくそれを続けた後、彼女はウィザードへ視線をずらす。
「……」
何も言わない。だが、無表情な瞳ではあるが、こちらへ歩んでくる。そこから、ウィザードは彼女をこう断言した。
「サーヴァント……」
それが正しいと証明するように、スク水少女はハルバードを構える。
ここで戦闘をする時間はない。そう判断したウィザードは、呪文詠唱を続けるウィザーソードガンにルビーを読ませる。
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