第六十一話 食べてもらってその三十一
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「安心して下さい」
「よくわからないけれど安心していいのね」
「そうしていきますので、これからも」
今だけでなくというのです。
「安心して下さい」
「それじゃあ」
「行ってきてね」
またお母さんが笑って言いました。
「若い子二人で」
「それじゃあね」
私も頷いてでした、そのうえで。
二人でお外に出ました、そうしてお散歩しながら私の方から阿波野君に対して提案しました。
「商店街に行く?」
「そっちにですか」
「ええ、そうして色々なお店観て回る?」
こう提案しました。
「これから」
「いいですね、それじゃあお願いします」
「これからね、ただね」
「ただ?」
「お昼になったら一旦ね」
「教会に戻るんですね」
「私のお家にね」
八条分教会にです。
「そうしましょう」
「だったら自転車に乗って」
「自転車?」
「自転車ありますよね」
私にこのことを聞いてきました。
「先輩のお家にも」
「あるけれど」
「じゃあそれに乗っていきましょう」
こうして強引にでした、阿波野君は自転車に行くことになりました。本当にいつも強引に決めるんだからとか内心思いました。
第六十一話 完
2019・10・22
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