第百八十三話 星の者達の成長その九
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「どうしてもなのです」
「そうやねんな」
「外国の言葉は流暢に喋るまでは難しいのです」
「僕等にしてもそやな」
「誰でもなのです」
「そのことは実感せんとな、しかしな」
中里はこうも言った。
「この面々ほんまそれぞれの方言で喋ってるな」
「ずっと日本語聞いて読んで自分達も喋ってなのですよ」
「身に着けたんやな」
「そうなのです」
「それでターリャちゃんもその喋り方やな」
中里も納得した。
「それぞれの方言に触れてそうなったな」
「いや、九州弁よかとよ」
ラクシュミーは笑顔で言った。
「無骨な中に人情ば感じられるとよ」
「それは言えるな」
「だから私はこの言葉を覚えてたい」
「それで喋ってやな」
「嬉しく思っているとよ」
「そこまで思ってるねんな」
「ただ本場の博多ラーメンはやっぱり味が違うとよ?」
ラクシュミーはラーメンの話もした。
「そう聞いてるたいが」
「あの独特の味は博多ならではとよ」
福岡人の美鈴が答えた。
「白い豚骨スープにバリカタ麺に紅生姜がたい」
「よかたいね」
「そうたい、あれはまこと博多ならではとよ」
「では神戸のは」
「かなり再現されているたいが」
このことは事実でもというのだ。
「やっぱり違うたい」
「そうたいか」
「本物の博多ラーメンば食べたいと思えば」
その時はとだ、美鈴はラクシュミーに話した。
「博多に行くたい」
「それが一番たいね」
「そうたい」
まさにという返事だった。
「だから一度機会があったら行くといいとよ」
「そうするたい」
「よか店ば紹介するとよ」
「九州は博多以外にもラーメンが有名ばい」
純奈も言ってきた、今ラーメンを食べているが豚骨であるが見れば博多のものとは少し違う雰囲気だ。
「熊本もそうたい」
「熊本のラーメンも豚骨ですか」
チェッチェフは純奈が食べているそのラーメンを見ながら彼女に尋ねた。
「そうですか」
「はい、そうです」
純奈もその通りだと答えた。
「それがまた美味かとです」
「そうなのですね、九州はいいところですか」
「まっことよかとよです」
「では僕もです」
「行かれますか」
「機会があれば」
その時はというのだ。
「そうします」
「そうしてくれるとうちも嬉しかとです」
「それでは」
「ここまで仲のいい面子が他の世界で敵同士っていうのもあれやな」
シェリルはここまで聞いて呟いた。
「因果やな」
「今のところにしてもな」
中里もシェリルのその言葉に頷いた。
「そやな」
「ほんまにそやね」
「まあ明日は敵でもな」
「明後日は味方やしな」
「まあええか」
「そやな、まあそれを言うと私等もな」
「昨日まで敵同士やったな」
中里は
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