第百八十三話 星の者達の成長その七
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「お互い様やな」
「そういうことやな」
「ほなやがて雌雄を決したうえでな」
「あっちの世界でも味方同士になろな」
「望むところや」
「そやな」
「何かこうしてると」
美鈴は豚骨ラーメン、紅生姜を入れたそれを食べつつ言った、勿論麺は細くそれをやや固めにしてもらっている。
「敵同士って思えんとよ」
「そうですよね」
滝沢は焼き鳥を食べつつ美鈴の言葉に応えた。
「お互い馬も合って」
「そうたい」
「拙者達もおめ等嫌いでないだ」
チェーホフもそれはと答えた。
「むしろ好きだ」
「そだ、もっと言うとこうして一緒に飲んで食べて話すのも好きだ」
サンドイッチを食べつつ言う。
「だから味方同士になる時が楽しみだ」
「そうたいか」
「心からそう思ってるだ」
「そやねんな、しかし」
「しかし。どした」
「あんた等ほんま東北訛りが強かね」
「ロシア組はだか」
「お話してそう思うとよ」
つくづくという口調で言うのだった。
「心から」
「それでわたくし達は九州たいな」
ヴァイドも言ってきた。
「そうたいな」
「その通りとよ」
「それぞれの地域で分かれているたい」
「それで欧州組は標準語やねんな」
中里は彼等のことを話した。
「ほんまそれぞれ分かれてるな」
「こっちは大抵関西弁やしな」
シャーデーは連合の面々のことを話した。
「日本でそれぞれの地域の言葉を出してても」
「ああ、関西弁が標準語になってるな」
「そやな」
「関西弁っていってもそれぞれなんです」
中原はこのことを話した。
「大阪でも地域があります」
「摂津、河内、和泉やな」
ガーランドが中原のその言葉に応えた。
「元々は別の国やったな」
「今もそれぞれの色があるから」
「同じ大阪府でもやな」
「大阪市は摂津で」
大阪の中心都市であるこの街はというのだ。
「八尾は河内で堺は和泉やねん」
「そやな」
「それで大和、紀伊、播磨、丹波、近江、山城で」
「それぞれ言葉があるんやな」
「時々ここに伊勢も入るし」
本来は東海だが近畿に入れる場合もあるのだ。
「こっちの都道府県で言うと奈良、和歌山、兵庫、滋賀、京都で」
「三重やな」
「言葉がまたちゃうから」
「そやな」
「けれど南洋とか中国とかアメリカは」
「中南米もアフリカも他の国々もやね」
李が笑って言ってきた。
「関西弁いうても標準のやね」
「そう思うわ、僕も」
中原は李にも話した。
「それぞれの地域の特色は」
「そこまでは出てへんか」
「テレビとか漫画の関西弁やな」
「ナチュラルちゃうな」
「あと某大手お笑い事務所の関西弁は」
中原はこちらの話もした、あの難波に大きな劇場を持っている事務所だ。
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