第六幕その四
[8]前話 [2]次話
「そのうえで」
「ステーキとかをよく食べるわね」
「ハンバーガーとかは宮殿の中ではあまり」
フライドポテトを摘みながら言います。
「そうした感じですね」
「そうでしょ、だからね」
それでというのです。
「ドロシーはよく宮殿を出てね」
「冒険に行かれていますね」
「もうドロシーはね」
何といってもというのです。
「オズの国きっての冒険家でね」
「宮殿におられるよりもですね」
「冒険に出ている位だから」
それでというのです。
「それでね」
「お外で、ですね」
「今の私達みたいにね」
「ハンバーガーやコーラを楽しまれていますね」
「よくね」
「今も冒険に出ているからね」
木挽きの馬も言ってきました。
「ドロシーは」
「そうよね」
「もう本当にね」
「オズの国きっての冒険家よね」
「彼女はね」
「そうした人よね」
「それで君達もね」
木挽きの馬は恵梨香に笑って言いました。
「ドロシー王女程じゃなくてもね」
「冒険家なのね」
「オズの国に来たらほぼ確実に冒険しているね」
「そう言われるとそうね」
「まず一度は冒険に出ているから」
五人がオズの国に来た時はというのです。
「だからね」
「それで、なのね」
「もう立派なね」
「冒険家なのね」
「そうだよ、それにね」
「それに?」
「君達は最初からオズの国に詳しくて」
それでというのです。
「冒険もしてね」
「尚更っていうのね」
「詳しくなったよね」
「そうね、読むことと見ることじゃね」
「また違うね」
「見ると尚更ね」
読むことより遥かにというのです。
「知ることになるわね」
「百聞は一見に如かずだね」
「ええ、だからね」
それでというのです。
「貴方の言う通りにね」
「オズの国に詳しくなったね」
「実際に見て回ってね」
そうしてというのです。
「そうなったわ」
「そうだね」
「けれどドロシーさんに比べたら」
「まだまだなんだ」
「ええ、他の人達にもね」
「ベッツイやトロット達にもだね」
「そうよ、オズの国の名士の人達はよく冒険に出るから」
それでというのです。
「最近来た私達なんてね」
「まだまだなんだね」
「そうよ」
「そこで謙遜するのがね」
それがとです、木挽きの馬は恵梨香に言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ