第六幕その三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
グリンダが出しているテーブル掛けの上に出ているものを見てでした、こんなことを言ったのでした。
「デザートは今日はパイナップルなの」
「ええ、それを出したわ」
グリンダが答えました。
「今日はね」
「そうなのね」
「これもいいかしらって思って」
「成程ね」
「いいよね。パイナップルも」
モジャボロも笑顔で言ってきました。
「美味しいね」
「あんた林檎以外の果物も好きだしね」
「林檎が一番好きだけれどね、それにね」
「それに?」
「パイナップルは果物じゃないよ」
「ああ、お野菜だったわね」
「そうだよ、西瓜や苺と同じくね」
こうしたものと、というのです。
「お野菜だよ」
「そうだったわね」
「それで僕はパイナップルもね」
このお野菜もというのです。
「好きでね」
「これからも食べるのね」
「デザートとしてね」
「そういうことね」
「最後にね」
「よくわかったわ、じゃあ楽しんでね」
「そうさせてもらうよ」
こう言って今はフライドチキンを食べます、そして。
恵梨香はコーラを飲んで言いました。
「よく冷えていてね」
「美味しいね」
神宝もコーラを飲んでいます、そのうえでの言葉です。
「これがまた」
「しかもハンバーガーとかに合うから」
ジョージはにこにことしています。
「尚更いいね」
「この炭酸の感覚がいいから」
ナターシャはストローで飲んでいます、見れば皆そうしています。
「味だけじゃなくてね」
「考えてみれば不思議な飲みものだね」
カルロスはこう言いました。
「コーラってね」
「そうよね、不思議と時々でも飲みたくなるのよね」
恵梨香はまた言いました。
「コーラは」
「ええ、宮殿では炭酸飲料はあまり飲まないけれど」
グリンダも言ってきました。
「旅の時はね」
「こうしてですね」
「楽しんでいるの」
「そうなんですね」
「宮殿の中にいると私としては炭酸飲料を飲む気にはあまりなれなくて」
それでというのです。
「紅茶やコーヒーをね」
「飲まれていますか」
「よくね、お酒はワインだし」
「そちらですか」
「ビールがあっても」
それでもというのです。
「あまりね」
「飲まれないんですね」
「そうなの」
実際にというのです。
「これがね」
「そうですか」
「その辺りがね」
実際にというのです。
「宮殿の雰囲気ね、そこにいるとね」
「食べるには、ですね」
「私としてはあるのよ」
「そういえばドロシーさんも」
恵梨香はオズの国でオズマと並ぶ有名人で人気者である彼女のことを思い出しました、五人にとっては頼りになって優しいお姉さんの一人です。
「宮殿の中では」
「畏まっているわね」
「はい、紅
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ