第四百四十八話 荒ぶる神スサノオその五
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「そんなことして何の得があるんだ」
「あんたはお金は好きだけれど」
花子さんもねずみ男に言った。
「それでも鬼太郎のピンチは助けるわね」
「それは気が向いたからだよ」
「そう言うけれどあんたが遊びで命を奪ったことないわ」
「だからそれは当然だろ」
ねずみ男は花子さんにも言葉を返した。
「そんなことして何になるんだよ」
「そうよね」
「ったくよ、そんな奴いなくなって当然だ」
伊坂についてこうも言った。
「他にもそうした奴いたけれどな」
「シドなんて奴もそうね」
猫娘はかつてライダーだった彼の名前を話した。
「とんでもない奴だったわね」
「そうじゃな、只のチンピラじゃ」
子泣き爺が見てもだった。
「ああなってはどうにもならんわ」
「そうよね」
「あとプロ何とかもじゃ」
「ええと、戦極凌馬ね」
「あ奴も腐りきっておったな」
「そうね」
「ライダーでもそうした人もおることは当然か」
子泣き爺は考える顔でこうも言った。
「考えてみれば」
「仮面ライダーは人間だからね」
のっぺらぼうは子泣き爺のその言葉に頷いた。
「それだとね」
「人間は奇麗な部分も醜い部分もあるからのう」
「その醜い方に振り切った人達もいて」
「逆に今わし等が一緒にいる人達もおるのう」
「そういうことだね」
「そして妖怪も色々ってことね」
アニエスは考える顔で述べた。
「要するに」
「バックベアードみたいに野心に燃える奴もいればばい」
一反木綿が言ってきた。
「エリートみたいに悲しか奴もおったとよ」
「吸血鬼エリートね」
カノンはこのかつて鬼太郎達を苦しめた吸血鬼のことを言った。
「聞いているとね」
「悲しかとね」
「ええ、とんでもないことをしたけれど」
それでもというのだ。
「それでもね」
「ああしたことをしたことを考えるとよ」
「人間と同じものがあるわね」
「おいどんもそう思うばい」
「ぬらりひょんの考えものう」
目玉の親父は今度は自分達と最後の最後まで戦った誇りもあった妖怪を思い出した。堂々たる考えのあった彼を。
「決してじゃ」
「否定出来ないものがありますね」
「私もそう思う」
アデルは鬼太郎に続いた。
「人間と妖怪の違いはあるが」
「そうですよね」
「私が妖怪でもそう思うかも知れない」
こう鬼太郎に答えた。
「ぬらりひょんの立場ならな」
「そうですね」
「そして戦ったかも知れない」
「何かな」
たんころりんは今話すアデルに言った。
「あんた、ライダーのあんたのお兄さんもな」
「ぬらりひょんとか」
「似ている部分はあったかもな」
「否定出来ない」
これがアデルの返事だった。
「どうしても」
「そうだよな」
「道を間違
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