第四百四十八話 荒ぶる神スサノオその四
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「妖怪は世界中にいるって」
「人間以上にかも知れませんな」
「そうですね」
「人間も妖怪も同じ世界にいるってことよね」
猫娘がここで言った。
「つまりは」
「ふむ、そうなりますか」
「勿論動物もね」
「拙僧達の世界にも妖怪の話はありますしな」
「というか魔化魍って妖怪じゃないか?」
川獺は考える顔で指摘した。
「つまりは」
「ああ、それはです」
「やっぱりそうだろ」
「そうも考えられますな」
「おいらが聞いた限りだとな」
川獺は御成に話した。
「本当にそんな気がしたよ」
「それは否定出来ないでありますな」
「スサノオは色々な組織や種族を出しているにしても」
アデルも言ってきた。
「大抵は人間ね」
「そう、そこよ」
アカリはアデルのその言葉を指差して強く言った。
「そのことが物凄く大事なのよ」
「私が聞いた限りだと特にオルフェノクはそうね」
「そう、人間でしょ」
「姿を変えられても」
「そこを、乾さん達はそのことに気付いたけれど」
「多くのファンガイアは気付かなかったわね」
「そう、それで力に溺れて」
そうしてというのだ。
「破滅していったのよ」
「ライダーの人達に倒されたりして」
「そうなったのよ」
「私は神代剣さんや紅渡さんはずっと人間で今もだと思います」
まなは強い声で言い切った。
「勿論乾巧さんも」
「そうよね」
「もっと言えば津上翔一さん達も」
「グリード達も人間だったのう」
目玉の親父は自分の思ったことを話した、彼もライダー達の話を聞いてそうして考え言っているのだ。
「本人達は気付いておらんかったにしても」
「そうですね、ただ伊坂という男は」
「あれは人間ではない」
目玉の親父は鬼太郎に答えた。
「間違ってもな」
「他の何かになっていましたね」
「妖怪でもない、怪物じゃ」
「人間でも妖怪でもない」
「最早そうなっておったわ」
伊坂深紅郎、彼はというのだ。
「ああした奴こそ問題じゃ」
「そうですね」
「人間は確かに醜い部分があるが」
「それでもですね」
「美しい部分もある」
「妖怪もそうですね」
「左様、しかしじゃ」
それがというのだ。
「伊坂という男、聞くとな」
「最早人間の美しい部分がなく」
「妖怪の醜さも美しさもなくな」
「妖怪でもなくなっていましたね」
「最もおぞましいものになっておった」
「それが怪物ですね」
「うむ」
鬼太郎に腕を組んで答えた。
「全くじゃ」
「ったくよ、遊びで命を奪うって何なんだよ」
ねずみ男も伊坂についてはこう言った。
「そんなことをして何になるんだよ」
「ねずみ男も理解出来ないね」
「出来る筈ないだろ」
ねずみ男は鬼太郎に顔を顰めさせて即
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