第四百四十八話 荒ぶる神スサノオその二
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「実は違うんだな」
「あれは食べてすぐに働けってことでしょ」
「ああ、要するにな」
から傘はアカリに答えた。
「そういうことだよ」
「お仕事によるけれどそれ位ならまだいいけれど」
「戦うならか」
「激しい運動だから」
戦い、それはというのだ。
「だからね」
「食ったら暫く休むことか」
「その方が身体にいいのよ」
「そうなんだな」
「そう、だから私達もね」
アカリはあらためて話した。
「食べたらね」
「休むことか」
「そうすることだよ」
こう言ってだった。
戦士達は食後暫く休んだ、だが。
ねずみ男は仙人のいびきに思わず言ってしまった。
「おっさんのいびきすげえな」
「そうだろ、これがいつもだからな」
ユルセンが答えた。
「おっさんだけはな」
「離れた場所にいてもらうか」
「そうすべきなんだよ」
「私達いつもそうしているから」
カノンも話した。
「長官さんは離れた場所にいてもらってね」
「今からそうしてもらうか」
「何しても動かないから」
カノンはねずみ男に話した。
「動かしましょう」
「そうしたらいいか」
「お顔に水をかけたりでもしない限り起きないから」
「そりゃまた凄いな」
「だからね」
それでというのだ。
「今からね」
「ちょっと離れた場所に行ってもらうか」
「そうしましょう」
「鏡の世界に連れて行こう」
鏡爺がこう提案した。
「それなら皆聞こえんぞ」
「けれど鏡爺はどうするんだ?」
鬼太郎は提案した鏡爺に問うた。
「一体」
「わしも離れる」
寝ている仙人からというのだ。
「だからな」
「大丈夫か」
「そうじゃ、だからな」
「仙人さんには鏡の世界に行ってもらうか」
「寝ている間はな」
「もうずっと鏡に入れていてもいいだろ」
ユルセンは容赦なかった。
「起きてもな」
「ずっと閉じ込めってのか」
「ああ、それでいいだろ」
「そこまでしなくていいだろ」
ねずみ男はユルセンにどうかという顔で答えた。
「別にな」
「いびきに悩まされないならいいか」
「俺達としてはな」
「そうか、じゃあおっさん寝てる間はな」
「ああ、鏡爺に話してな」
そうしてというのだ。
「鏡の世界に入れておこうぜ」
「それじゃあな」
「ああ、これで寝れるな」
かくして仙人は鏡爺によって鏡の中に入れられてそこで寝た、それで一行はよく寝られた。そうしてだった。
訓練をするとすねこすりは戦う時の姿で言った。
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