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SHOCKER 世界を征服したら
特別編 せイーッ!なる夜のプレゼント
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はショッカーが全人民の一挙一動を全て監視しているということを意味している。
周囲はそれをありがたがっているが僕には時々、それがとても恐ろしいことのように感じることがある。…今度、病院に行くべきだろうか。


だが、よく考えてみると本当にサンタがいるならば、彼はどうやって子供達の欲しいおもちゃの情報を把握し、尚かつどこからそれを購入する資金を得ているのだろう。
もしかして本物のサンタも秘密結社時代のショッカーと『同じこと』をしているのでは……いやいや、邪推はよくない。サンタが世界中の子供の私生活を監視し、金塊強盗をしている様など絶対に想像してはいけない。世の中、想像していいことと悪いことがある。



「よし、次で最後ですね、場所はどこですか?」


バンに乗り込んだ僕と彼女はリストを見る。目的地は郊外にある邸宅。どうやら子供の親は大ショッカー党の党幹部らしい。


「最後の場所はここから少し離れた郊外の邸宅のようだ。少し距離があるから急がないとな」


「そうですね……でもここからなら間に合うでしょう」


僕は彼女の言葉を聞くと、より力を込めてアクセルを踏み込んだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
数時間後………。



結論を言おう。


緊急事態だ。途中までは何とか間に合いそうだったのに下道を通ったせいで長距離の渋滞にはまってしまった。目的地まであと少しだというのに。
元々、距離があったというのに不測の事態のせいで予定より3時間もオーバーしてしまった。辺りはすっかりと暗くなってしまっている。
こんなことなら少ない交通費をケチらずに高速道路を通ればよかったと後悔する。

僕は腕時計を見る。現在時刻は22時。
午前0時……つまり、25日まであと2時間までしかない。


あ、前方の車が進み始めた!このまま突っ走るぞ!!



しばらくして……。
人間本気を出せば何でもできるというがまさにその通りだと感じた。そういえば、僕達は戦闘員だった。人間という表現を使うのは不適切かもしれない。
しばらく山道を走り続けると豪華な和風の門が見えてきた。
どうやら、目的の家に着いたようだ。バンを少し乱暴に停めて、急いで降りる。


「遅くなりました!ショッカーからプレゼントです。お子様はいらっしゃいますか?」


寒さのせいか、はぁはぁと吐く吐息が白い。彼女が息咳切って門の前にいた黒服の2人組に尋ねる。おそらく警備の人間だろう。


「坊っちゃんならおられるが……プレゼントだと?怪しいな。まぁいい。中身を確認させろ」


「そんな!時間がないんですよ!」


すごすごと近づく黒服の男に彼女は反論する。しかし、黒服の男達は
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