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FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」
バルカン討伐 前編
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「す、すいませんこれ以上は馬車では進めません」

 

外は物凄い吹雪に見舞われていた。

 

「まぁこの吹雪じゃ、仕方ねぇか」

 

「何これ!?いくら山とはいえ今は夏季でしょ!こんな吹雪おかしいわ!」

 

三人と一匹は、馬車を降り、歩いて山を登り始めた。

 

「さ、寒!!」

 

「そんな薄着してっからだよ」

 

「風邪引くぞ?」

 

「あんた達もにたようなもんでしょ!?」

 

「俺は元々寒さには強いし、何よりコートもあるから、なんなら使うか?」

 

「うん、貸して」

「ひ...ひひ開け...時計座の扉ホロロギウム」

 

「おお!」

 

「時計だ!!」

 

「なんで時計?」

 

すると、ルーシィはホロロギウムの中に入り込む

 

「「あたし、ここにいる」ともうしております」

 

ルーシィの言葉を、ホロロギウムが代弁し始めた。

 

「何しにきたんだよ」

 

「ホントに...」

 

「「何しにきたと言えばマカオさんはこんなところに何しにきたのよ」ともうしております」

 

「知らねぇでついてきたのかよ」

 

「大丈夫か?本当に」

 

「?」

 

ルーシィはまだ理解していなかった。

 

「「凶悪モンスターバルカンの討伐だよ」」

 

「!!」

 

「「あたし帰りたい」ともうしております」

 

「はいどうぞともうしております」「あい」

 

「帰ったらコートはミラに渡しておいてくれ、とも もうしております」

 

しばらくナツ達は、マカオを呼び続けながら歩いていた。

 

「マカオー!!どこだー!!!」

 

「バルカンにやられちまったのかー!!」

 

「縁起でもねぇこと言うな」

 

すると、雪山の天辺から人影のようなものが飛び降り、ナツ達の頭上から殴り付けてくる。

 

「バルカンだ!!」

 

「こいつが...」

 

「人間の女だ 」

 

「はっ?」

 

 

「ウホホー!!」

 

 

ホロロギウムを担ぎ上げ、バルカンは去っていく。

 

「しゃべれんのか」

 

「色々と突っ込むところあったけど一番はそこか!?」

 

 

「「ってか助けなさいよぉーーー!!」ともうしております」

 

...ルーシィはそのまま連れていかれた。
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