第四話 努力をしていきその五
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「千春も泳げるから」
「あっ、そうなんだ」
「木の葉は水に浮くから」
自分を木の葉に例えた、希望にはそう聞こえる言葉だった。
「だからね」
「ふうん。それじゃあ」
「一緒にね。泳ごう」
今度はこうだ。より具体的に言ってきた千春だった。
「そうしようね」
「そうだね。それじゃあ」
こうしてだった。二人でだ。その五十メートルのプールで泳いだのだった。
他にも様々なプールがあった。滑り台、螺旋状になっているそれがあるものもあれが流れる円形の通路のプールもある。そしてその他にもだった。
ジャングルを模した中にあるプールもあった。様々なプールで泳ぎながらだ。
希望はだ。こう千春に言うのだった。
「確かに。泳いでるとね」
「お腹空く?」
「ということはつまりは」
「そう。身体を動かしてね」
「カロリーを消耗してるんだね」
「そうなってるの」
「泳ぐのってダイエットに凄くいいっていうけれど」
「身体全体使うからね」
「それでなんだね」
話をしてだ。そしてだった。
希望は水泳のよさがわかった。そしてだった。
彼は笑顔でだ。千春に言うのだった。
「じゃあもっともっと泳げば」
「それだけ痩せられるよ」
「そうだね。健康にもいいし」
「うん。じゃあまだ泳ぐ?」
「あっ、それでも」
空腹を感じてだ。それでだった。
希望はそのうえでだ。千春に対してこう答えたのだった。
「今はね。ちょっとね」
「ちょっとって?」
「お腹空いたから。何か食べようか」
「そうね。もうお昼だしね」
「だから何か食べよう」
こう千春に言うのだった。
「このプールの中で」
「ううんと。ちょっと待って」
だが、だった。ここでだった。千春はこう希望に言ってきたのだった。
「千春お弁当持って来たから」
「あっ、持って来てくれたんだ」
「うん、それ食べよう」
ここでも笑顔で希望に話す千春だった。
「今から持って来るね」
「それじゃあ。待ってるよ」
こうしてだった。希望はだ。千春のその持って来た弁当を食べることになった。暫くしてだ。
千春は大きな弁当箱を二つ、それに水筒を持って来た。見ればコップも二つある。
そういったものを両手に持って希望の前に出て来てだ。そして言うのだった。
「じゃあテーブルのところでね」
「ううんと。空いてる場所は」
「そこにしよう」
二人のすぐ傍にだ。丁度だった。
空いている二人用の白い席があった。一つのプラスチックのテーブルに同じ色のプラスチックの椅子があった。
千春はそのテーブルを見てだ。希望に言ってきたのだ。
「あそこに座ろ
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