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おっちょこちょいのかよちゃん
111 本拠地にて
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「なら、大量に量産しておけば、何とかなるかもしれないわね。それに予備も幾らか必要になるけど・・・」
「はい、資材は大丈夫でしょうか?」
「安心なさい。向こうの世界とちょっと交渉してくるわ」
 房子は立ち去った。
(あの世界にいい案があるというのだろうか・・・?」
 義昭は房子がどうするのか自分には知る由もなかった。
 
 房子は異世界の人間と話す。
「レーニン様」
「重信房子か。何か用か?」
「はい、私の部下にこの機械を作らせているのですが、この機械を強化して頂きたいのです」
「何を言っている。また注文するのか。貴様ら剣を手にしてから他の道具の奪取には失敗を重ねているではないか。一体何度私を失望させてくれた?何でも頼みを聞いてこちらも『はい、分かりました』で済む訳にはいかん」
「申し訳ございません。それは我々の実力不足と相手の妨害によるもので・・・」
「そんな言い訳はもう聞き飽きた」
「はい、ですが、東アジア反日武装戦線という組織と同盟を結ぶことができましたので、我々に勝利が傾くのです。それにこの機械は敵を察知でき、攻撃も防御も強化され、更には気合だけで相手を戦闘不能に追い込むことができる機械なのです。この機械をレーニン様の世界でも実用できます」
「それを使えば、杖も、杯も、護符も、手にする事が可能なのだな?」
「はい。ただ、一つ問題は平和を正義とする世界のある人物の能力(ちから)によって簡単に壊されるという事です。それを解決する事ができればいいのですが・・・」
「平和を正義とする世界か・・・」
 レーニンは考えた。平和を司る世界。それは生前、平和の為に尽くした二人が治める世界。その二人の能力(ちから)は恐ろしい。あの二人さえ封じる事ができればとレーニンは考えていた。
「分かった。考えてやろう。だが、今度こそ残りの三つの道具を手にするのだ」
「はい」
 房子は機械をレーニンに渡した。

 平和を司る世界の本部。フローレンスはその場でただ黙然としていた。
「フローレンス、悩み事かね?」
 イマヌエルが現れた。
「はい、戦争を司る世界との戦いも、日本赤軍のテロも、片付けなければなりません事が色々ありますのです。その為に前世の方に人々を派遣させ、平和を守リます為に道具を持たせましたのですが・・・」
「確かに、相手に我らが世界の最上位の強さを持つ四つの道具が狙われる現状となっているね。そのうち、広島にある剣が奪われたし、杖や杯は何とか守り続けられている。だが、護符が名古屋の地に渡った時、相手はその護符を探しまくった結果、護符の在処まで知られてしまった。このままではこの世界自体も危ないし、折角各地に道具を授けた意味が薄れている」
「はい、こうなりましたら、危険な懸けにでますしかありませんね・・・。彼等を私達の世界
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