第四話 努力をしていきその四
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「さもないと身体によくないからね」
「そうね。千春は平気だけれど」
「いや、それはよくないよ」
人間としてそのままだ。千春の今の言葉を受けたのだ。
そしてそのうえでだ。また言う彼だった。
「やっぱりね。身体を動かす前には準備体操をしないとね」
「危ないの?」
「そのままだと身体が固いし」
そしてだ。さらにだった。
「身体も温まってないしね」
「だから準備体操をするの」
「そうだよ。身体が固いと怪我をしやすいんだ」
このことは小学生の頃に先生に教えてもらったことだ。だから運動の前にはまず身体をほぐしておくことが大事だとだ。こう教えてもらったのである。
「それに身体が温まるとね」
「余計にいいのね」
「怪我をしないからね」
ほぐれるのに加えてそれもあってだ。
「だから準備体操は絶対にしないとね」
「それで皆準備体操をしてるのね」
「そうだよ。けれど千春ちゃんって」
「どうしたの?」
「このこと知らなかったの?」
このことにだ。いささか驚いてだ。希望は千春に問い返した。
「かなり基本的だったのに」
「うん、知らなかったけれど」
「何でかな。学校の授業で習うと思うけれど」
それこそくどいまでにだとだ。希望は思った。
それで首を捻るがだ。しかしだった。
その彼にだ。千春はまた言ってきたのだった。、
「それじゃあね」
「うん、準備体操ね」
「わかったよね。何でしないといけないのか」
「わかったわ」
千春はいつもの明るい笑顔で希望に答えた。そうしてだった。
二人は準備体操の後でプールに入った。まずは五十メートルのプールだ。
その中でだ。希望はだ。クロールをしてみせた。それで少し泳いでからだ。
千春にだ。こう尋ねたのだった。
「どうかな」
「希望の泳ぎ方?」
「泳ぐのだけは自信があるんだ」
少しだけ微笑んでだ。千春に言ったのだった。
「距離を泳ぐのはね」
「泳げるの」
「うん、泳ぐ速さは遅いけれど」
だがだ。それでもだというのだ。
「距離を泳ぐことはできるんだ」
「それで泳ぎ方よね」
「うん、今のでどうかな」
「いいと思うよ」
彼と同じプールの中に入ったままだ。千春は答えた。
「それでね」
「そう。これでいいんだ」
「泳ぐの遅いっていうけれど」
「それは全然駄目なんだ」
「泳げば泳ぐだけ速くなるから」
「泳げばそれだけ?」
「そう。速くなるから」
だからそのことは気にすることはない。そうした言葉だった。
「泳いで泳いでそうすればいいから」
「そういうものなんだ」
「お魚もね」
「お魚?」
「そう。
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