第四話 努力をしていきその二
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「アルフィー。僕好きなんだ」
「アルフィー?」
「凄く息が長いけれど知ってるかな」
「名前だけはね」
知っているとだ。答える千春だった。
「千春も知ってるよ」
「あっ、知ってるんだ」
「うん。ずっと昔からいるグループだから」
それでだといのだ。
「千春も知ってるよ」
「僕アルフィー好きだから」
「CD買うの?」
「うん、このCDね」
アルフィーのコーナーから一枚取り出してだ。そして言ったのだった。
「僕のお金で買うから」
「千春お金持ってるけれど」
「たまにはね」
いつも彼女にお金を出してもらうのは流石に気が引けてだ。希望は今はだと言ったのだ。
「そうしてもいいよね」
「そうなの、けれどね」
「けれど?」
「遠慮しなくていいから」
それはいいというのだった。
「千春は希望と一緒にいられてとても幸せだから」
「それでなんだね」
「千春お金は幾らでも持ってるから」
そうした心配はしなくていいと述べるのだった。そうした話をしてだ。
希望はそのCDを買いだ。千春も何枚か買った。そうして代金を払ってから店を出た。そこから街を歩きながらだ。希望は千春にまた尋ねたのだった。
「あのさ」
「うん。どうしたの?」
「千春ちゃんって音楽はああいうのが好きだったんだ」
「そうなの。川のせせらぎとか鳥の鳴き声とかね」
山で聞ける様なだ。そんな音や声が入ったCDを買ったのだ。
そのCD達が入った鞄を手にしてだ。笑顔で希望に話す千春だった。
「千春大好きなの」
「他に好きな音楽あるの?」
「キリギリスとか蝉の鳴き声とか」
今度はこうしたものだった。
「他には鈴虫とか」
「自然の音とかが好きなんだ」
「千春ずっと聴いてたから」
そうした音や声をだというのだ。
「だから大好きなの」
「ふうん、そうなんだ」
「そう。それでね」
「それで?」
「CD買ったし」
そうしてだというのだ。
「今度は何処に行くの?」
「ええと。やっぱりね」
実はまだ考えてなくてだ。希望は千春に申し訳なさそうに答えた。
「ちょっと。まだ」
「それじゃあね」
希望が決めていないのを見てだ。千春はだ。
彼にだ。こう言ってきたのだった。
「千春行きたい場所あるからそこに行く?」
「行きたい場所?何処?」
「プール」
そこだというのだ。
「プールに行きたいの」
「暑いからかな」
「それもあるし。それにね」
「それに?」
「お水も大好きだから」
それでだというのだ。
「だからプールにしよう」
「ううん、プールか」
プールと言われて
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