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渦巻く滄海 紅き空 【下】
四十三 再来
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「第一、俺の首は早々狩れるもんじゃねぇぜ」





火ノ国に立ち込める濃霧。
それを生み出した張本人────桃地再不斬は首切り包丁を構えて、愉快げに眼を細めた。



「なんせ俺は、首を狩る側なんでな」

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