四十三 再来
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の人柱力であるナルの護衛がカカシへの命令だった。
それなのに此処にいる理由を問い質せば、カカシは悪びれた様子もなく「それはヤマトに任せています」としれっと答える。
「俺も関わらせてくれないですかね?」
「…なにか嫌な予感でもするのか?」
「勘ですよ」
カカシの曖昧な返事に、ふんと鼻を鳴らす。しかしこの状況。人手は多いほうがいいのは確かだ。
「いいだろう」と手を組んで、綱手はカカシに命じた。
「これよりカカシ。お前はアスマの小隊を追え」
「はっ」
「こいつ…不死身か…!?」
シカマルの術で動きを止めて、早々に『暁』の片割れを仕留めた。
かと思いきや、急所を狙ったのに平然としている飛段に、アスマは身構える。
「ほう…?珍しく金に縁があったな、飛段」
直後、頭上から落ちてきた声と影に、シカマルはすぐさま地を蹴った。
拍子に【影縛り】の術が解ける。
火の国の紋が入った腰布。
守護忍十二士の証であるソレを身に着けたアスマを認め、角都は機嫌良さそうに眼を細めた。
地陸に続いてすぐに高値の遺体が手に入る。運が良い。
既にアスマを死んだも同然と考える角都に向かって、シカマルの術から自由になった飛段が叫ぶ。
「手を出すなよ、角都!!こいつは俺が売られた喧嘩だ」
三刃の大鎌の切っ先を、アスマを始めとした木ノ葉の忍びに向ける。
「金はてめぇにやる」という飛段の言葉に、角都は頷いた。
「それならいいだろう。だが、調子に乗るなよ────死ぬぞ」
「だーかーら!それを俺に言うかよ」
ジャシン教の人体実験を繰り返した結果、手に入れた『不死身の肉体』。
それを持つ飛段にとって角都の言葉は皮肉でしかない。
肩を竦めて、イズモとコテツに刺された際に流れた己の血で地面に円を描く。
「殺せるもんなら殺してほしいぜ」
血の円陣の上で、飛段は警戒する木ノ葉の忍びを見て、ハッと鼻で嗤った。
「まっ、無理か。俺を殺せるとしたら邪神様くらいだろ」
飛段とアスマの戦いを、シカマル・コテツ・イズモはただ、見ているだけしか出来なかった。
否、シカマルはこの状況を打破する方法を目まぐるしく考えているが、相手は不死身。
時折、隙を見て飛段に【影縫い】の術を仕掛けるも、拘束までに至らない。
決定打が圧倒的に足らないに加え、退くにしても相手が見逃してくれるはずもない。
せめてもの救いは飛段の片割れである角都が手を出してこないことだ。
とはいうものの、本当に手出ししてこな
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