第百八十三話 星の者達の成長その五
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「まさに」
「政でやね」
「統一したのですから」
「国家の仕組み整えて」
「国を豊かにさせて」
「それでやね」
「多忙を極めることはです」
このことはというのだ。
「最早です」
「規定事項やね」
「はい」
まさにという返事だった。
「このことは」
「うち等も強くならんとあかんのやね」
「国だけでなくです」
「両方やね」
「人は無限に成長出来ます」
太宰は確かな声で述べた。
「その生の限り、もっと言いますと」
「生まれ変わる中でやね」
「左様です」
「この辺りは生まれ変わりがない宗教やとちゃう考えになるけど」
「ああ、それな」
トウェインがここで綾乃にハンバーガーを食べつつ言ってきた、チーズバーガーでありハンバーグとチーズの組み合わせが実にいい。
「そうした考えの人もおるから」
「キリスト教徒でもやね」
「召喚の術でパットン将軍呼べるやろ」
「あの人がなんやね」
「そや、あの人輪廻転生信じてたんや」
「そやってんね」
「それで自分はハンニバルの生まれ変わりって言うてた」
その前はピュルス大王でありハンニバルから自分になったと主張していたのだ。
「その辺りはな」
「その人それぞれの考えなんやね」
「そうなるわ」
「日本には生まれ変わり話多いな」
メルヴィルも言ってきた。
「何かと」
「仏教が入ってるからやね」
「それでやな」
「ほんま生まれ変わりの話は多いで」
綾乃自身こう答えた。
「何かと」
「そやな」
「中国にもあるっていったらあるけどな」
羅はどうかという顔で中に梅干しが入ったお握りを食べつつ言った。
「けどな」
「それでもやね」
「基本冥界に行くからな」
「中国のやね」
「冥界もな、この冥界幾つかあって」
それでとだ、羅はさらに話した。
「その中には始皇帝が宰相やってるところもあるわ」
「あの人がなんやね」
「正直あんな人が宰相とか怖いわ」
施はいささか引き攣った笑顔で述べた。
「絶対に行きたくないとこや」
「始皇帝ってめっちゃ冷酷な人やったっていうし」
「史記でそう書かれてるし」
「実際にそうした人やったんやね」
「そうみたいやな」
施も否定しなかった。
「そやから自分も会いたくないわ」
「そやねんね」
「しかし無限に成長出来るのならしとかないとね」
アレンカールは微笑んで言った。
「やっぱり」
「はい、さもないとです」
太宰はアレンカールにも話した、その視線はタゴール達に向けられていた。
「勝てませんし」
「そういうことね」
「そして世界を救うにもです」
「強いに越したことはないわね」
「力がないとです」
太宰はさらに言った。
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