第四百四十七話 妖怪の森からその十五
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「丁度いいんだな」
「そろそろと思いまして」
「用意してくれたんだな」
「皆さんの分を。おかわりもありますぞ」
こちらもというのだ。
「では飲んで下さい」
「わかったである」
音符眼魔も応えてだった。
二人の眼魔達だけでなく他の面々も飲んだ、ジャベルも訓練から戻ってそれで一服して飲んで言った。
「やはりお茶はいい」
「そうなんだな」
「うむ、英気が養われる」
お茶を出してくれた画材眼魔に答えた。
「喉を潤してくれるだけでなく」
「水分補給になんだな」
「栄養補給もしてくれてな」
そうしてというのだ。
「水もいいが」
「お茶はもっとなんだな」
「実にな」
「どんどん飲むである」
音符眼魔は自分も飲みながらジャベルに話した。
「そしてまた訓練に励むである」
「そうしよう、そして御成殿が煎れてくれたお茶がな」
その御成を見て話した。
「最高だ」
「あれっ、ジャベルさんと御成さんって仲悪かったんじゃ」
豆腐小僧はこのことを指摘した。
「確か」
「そうした時期もありましたが」
「今は和解した」
その御成とジャベルが答えた。
「もう元の関係に戻っている」
「ですから安心して下さい」
「そうなんだね、じゃあおいらもね」
豆腐小僧もお茶を取って飲んだ。
「こうしてね」
「飲んでくれますね」
「美味しいよ」
「この一杯のお茶がいいんだよね」
のっぺらぼうもお茶を飲みつつ述べた。
「本当に」
「これだけで全然違うよね」
「うん、本当にね」
のっぺらぼうは豆腐小僧に答えた。
「それだけで」
「些細なことの様でね」
「全く違うよ」
「お茶はいいんだよね」
シブヤも御成のお茶を飲みつつ述べた。
「こうして一杯飲むだけでね」
「ほっとするよ」
ナリタも飲みながら言う。
「生き返った気分にもなるよ」
「全くだよな」
「皆で飲もうな」
「そうしような」
「おっさんの分も置いてやるか」
ユルセンもお茶を飲みつつ言った。
「そうしてやるか」
「あれ、仙人さん何処かな」
たくろう火はユルセンの言葉を受けて仙人を探した。
「そういえば姿が見えないよ」
「あっちで寝てるぜ」
ユルセンは一同が今いる場所から少し離れた場所を指示した、するとそこで仙人が寝袋に入って高いびきをかいていた。
「あの通りだ」
「また寝ているんだ」
「ああしたおっさんなんだよ」
「そうなんだね」
「けれどおっさんの分もな」
「お茶をだね」
「置いておこうぜ」
こうたくろう火に話した。
「ちゃんとな」
「仙人さんも仲間だしね」
「そうしてやろうな」
「うん、じゃあ皆でね」
「御成の煎れてくれたお茶を飲もうぜ」
こう言ってユルセンはまたお茶
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