第五幕その七
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「真田幸村さんと十勇士なの」
「こうした人達なんだ」
「どの人もとても強くて義侠心があって」
そしてというのです。
「曲がったことはしないでね」
「無欲なんだ」
「そうした人達なの」
「立派な人達なんだね」
「立派じゃねえぜ、おいら達は」
佐助さんはまた皆に笑って言いました。
「おいらとか青海は結構おっちょこちょいで才蔵や海野の旦那に怒られるしな」
「そうなんだ」
「殿は凄く優しくで怒らない方でもな」
それでもというのです。
「それぞれ欠点があってな」
「立派じゃないんだ」
「殿以外は皆そうだぜ」
「そう言うんだね」
「けれど殿は本当に立派な方で」
幸村さんはというのです。
「ずっと一緒にいられて幸せだぜ」
「オズの国でもそうでだね」
「本当にな、おいら達十人は永遠に殿にお仕えして一緒にいるんだ」
「何ていうかね」
ガラスの猫は佐助さんのお話を聞いて言いました。
「凄い絆ね」
「それを感じるわね」
「ええ、これ以上ないまでにね」
ガラスの猫は恵梨香に答えました。
「感じるわ」
「それがこの人達なのよ」
「真田十勇士なのね」
「そして幸村さんなの」
「日本のヒーローの人達ね」
「日本もヒーローは多いけれど」
「その中にいる人達なのね」
ガラスの猫は佐助さんを見つつ頷きました。
「そういうことね」
「ええ、そうよ」
「何ていうかね」
ガラスの猫はこうも言いました。
「それぞれのお国でヒーローの感じが違うわね」
「それはあるね」
モジャボロも頷きました。
「それぞれの国でね」
「オズの国に集まっても」
木挽きの馬も言います。
「それぞれ違うね」
「アメリカのヒーローだとワイアット=アープさんとかビリー=クロケットさんとかね」
「オズの国にもいる人達だね」
「颯爽としていてね」
「格好良く勝つね」
「弱きを助けて悪を許さない」
「そんな人達でね」
木挽きの馬はさらにお話しました。
「それで中国のヒーローだとね」
「関羽さんとかね」
「あと尉遅敬徳さん」
「義侠心があって力が強い」
「そんな人達で」
「そして日本のヒーローは」
「技があって物凄く絆を大事にするね」
そうした人達だというのです。
「例え何があっても」
「どんな辛い時でもね」
「そして謙虚でね」
「偉そうでもないし」
「偉そうにしても意味ないしな、まあとにかく乗りな」
佐助さんはまた皆に言いました。
「船旅も楽しもうぜ」
「そうだね、じゃあね」
モジャボロの弟さんが応えました。
「これからね」
「おう、乗りな」
「そうさせてもらうよ」
皆こうしてでした、佐助さんの小舟に乗りました。小舟は皆が乗り込むと佐助さんが動かしてそうし
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