109 日本赤軍の長
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かよ子は竜巻を巻き起こした。だが、房子が乗っているヘリコプターは落ちなかった。
「あれ・・・!?」
そして向かい風がかよ子達を襲う。
「くそ!防御だ!」
かよ子や奏子、三河口達は向かい風を抑えた。
「きっと、あの人が山田が作り出した竜巻を利用し返したんだ!こうなったら・・・!!」
長山は三穂津姫から貰った神通力の眼鏡の能力を行使した。房子の行動を先読みする。赤軍の長は岡本と奥平を回収して撤退するつもりだ。
「房子は逃げるつもりだ!」
「くそ、なら!!」
警部が怒鳴り出す。
「重信房子、逃げるとかいう卑怯な行為は諦めてさっさと諦めろ!お前は多勢に無勢だ!それからお前の手で東京の東アジア反日武装戦線の連中や和光晴生を逃がしたのも聞いている!」
(あの人が逃がしたのね・・・!!)
ありは覚えていた。自分やその夫、そして東京の杯の所有者と共に逮捕に追いやった組織や赤軍の男を。そしてその組織が逃げ出したのはあの女の作戦によるものだったと。
「エク・カムイ!」
ありはもう一度カムイを呼び起こした。だが、房子はヘリコプターを無理に近くへ操縦させ、気絶した奥平に剣を振るう。
「何する気なの・・・?」
かよ子は房子の行為が分からなかった。仲間まで殺害するのか、と。しかし、予想に反して奥平は起き上がった。
「純三、撤退するわよ」
「そ、総長、はい・・・」
そして奥平をヘリコプターに乗せる。
「逃がすか!」
濃藤は運命の剣を振るった。だが、それ以上の強さの剣を持つ房子には敵わなかった。
「ヘリを壊すか!」
北勢田も電脳の剣を使う。飛行機のような物体を作り出した。その飛行機が房子の乗るヘリコプターを襲う。
「そんな小細工も通用しないわ」
房子は剣を振るう。北勢田が造った飛行機は爆破され、炎上する。だが、ありが呼び起こしたカムイが来る。だが、房子はそれも簡単に薙ぎ払ってしまった。房子は岡本に剣を振るい、呼び起こした。
「起きたわね、公三。撤退するわよ」
「くそ、起こしちまったか!」
「こうなったら、護符と杖で行くかない!」
長山はそう思う。
「僕の神通力も使うよ」
長山はヘリコプターを止めた。
「この野郎!」
奥平はまた爆弾を投げる。
(そうだ、この杖はあの爆弾にも聞くはず・・・!!)
かよ子は爆弾で説明書の文言を思い出した。
【火薬など爆発物に向ければ火薬を作り出し、操る能力を得られる】
かよ子は奥平が投げた爆弾に杖を向ける。かよ子の杖から丸い爆弾が出た。
「行けえ!」
「かよちゃん、私も手伝うわ!」
「あ、ありがとう・・・!!」
かよ子はヘリコプターに向かって投げる。さりの護符も光る。何とかよ子が発
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ