第三章
[8]前話
「もう一緒に飼うってことで」
「それでいいですか」
「はい、エマ毛並みいいですし」
彼は猫の外見も見て話した。
「ふくよかですね、元々そうでしたが」
「ご飯とブラッシングはしてました」
欠かさなかったとだ、小鳥は正直に答えた。
「両方共」
「そうですね、この娘を大事にしてくれて有り難うございます」
「いえ、それはもう」
当然だとだ、小鳥は答えた。
「お礼には」
「そう言ってくれることが嬉しいです、じゃあこれからは」
「一緒にですね」
「この娘飼いましょう、エミリーもそれでいいよな」
「ニャンッ」
エミリーも笑顔で応えた、名前は彼室生悠馬は基本エマと呼んだが小鳥はエミリーと呼び一緒に育てた。それが縁となって。
「結婚するのね」
「そうなの、今度ね」
小鳥は都に会社で笑顔で話した。
「そうなったわ」
「それはよかったわね、猫が縁結びになったのね」
「そうね、生きものが好きで大事にするとね」
「幸せがあるのね」
「逆もあると思うけれど」
「ああ、生きものを大事にしない人は人も大事にしないわよ」
都はそうした輩については冷たい目で話した。
「わかるでしょ」
「命の大事さがわかっていないから」
「そう、そんな人に幸せなんてね」
「来る筈がないわね」
「逆に天罰が来るわよ」
「そうなるわね」
「そんな人は論外だから」
幸せなぞ訪れないというのだ。
「皆から嫌われるしね」
「そういうことね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「そんな人は論外として」
「生きものを大事にする人にはなのね」
「幸せが訪れるのね」
「そうよ、だからね」
それでというのだ。
「あんたもそうなれたってことね」
「アラサーで猫飼うと婚期伸ばすっていうけれど」
「そうとも限らないってことね」
「そういうことね」
二人で笑顔で話した、そしてだった。
都は小鳥の結婚を心から祝った、そして都が結婚した時小鳥は夫と愛猫と共に彼女を祝った。二人と猫はとても幸せそうにそうした。
家出猫の縁結び 完
2020・12・21
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