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お婆さん猫の楽しみ
第二章
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「そうか、聡も遂にか」
「そうした人が出来たのね」
「よかったな」
「本当にね」
 二人でこう話した、そしてだった。
 その凛を家に迎える準備を危機として行った、そして。 
 リンもだ、聡がその話を両親がいるリビング最近は彼女もずっといるそこで話すと。
 聡の方に顔を向けて一声鳴いた。
「ニャア」
「おめでとうってことかな」
「そうみたいね」
 母は息子に笑顔で応えた。
「リンも喜んでいるわ」
「僕のお姉さんだから」
「そうね、じゃあね」
「うん、僕も彼女を上手にエスコートするよ」
 母に笑顔で答えた、そしてだった。
 実際に彼女を家に連れて来た、そうして両親に紹介するがその時に。
 リンは彼女がリビングに入るとゆっくりと起き上がった、そのうえで彼女の足下に来て顔を暫くじっと見上げて。
 笑顔の様な顔になって彼女に一声鳴いた。
「ええと、お家の猫ちゃんは」
「ああ、いつも話してるよね」
「聡君のお姉さんみたいな猫ね」
「そうなんだ、ずっと一緒にいるね」
 こう凛に話した。
「そのリンだよ」
「この娘がなのね」
「そうなんだ、ただね」
「ただ?」
「もうお婆さんで殆ど動かなくなっていたけれど」
 それがとだ、聡は凛に話した。
「凛さんのところに来てくれるなんて」
「どういうことかしら」
「凛さんのこと一目見て好きになったのかな」
「それで来てくれたの」
「そうじゃないかな」
「私のこと気に入ってくれたのね」 
 笑顔になってだ、凛は頷いた。
「それは嬉しいね」
「そうだね、じゃあリンと一緒にね」
「ええ、今からね」
「お父さんとお母さんに紹介するから。その後は美味しいものを食べよう」
 聡は凛を上手にエスコートした、そしてだった。
 凛と楽しい時間を過ごした、その間リンはずっと凛のところにいて随分と懐いている感じだった。そして。
 それから凛が家に来るといつも彼女の傍にいる様になった、聡はそのリンを見て凛に話した。
「凛さんが随分気に入って凛さんと会って傍にいることがね」
「楽しみになったのね」
「そうみたいだね、僕の恋人だからかな」
「弟さんの恋人だから」
「そうなったのかな、テレビも楽しみだけれど」
 そちらは相変わらずずっと観ている。
「それだけじゃなくてね」
「テレビもなのね」
「そうなったかな、じゃあね」
「ええ、これからも」
「うちに来てね」
「リンさんも楽しみにしているから」
 凛はそのリンを撫でながら聡に応えた。
「それじゃあ」
「そうしてくれるかな」
「是非ね」
「ニャア」
 凛はここでリンを撫でた、すると彼女は凛を見て嬉しそうに鳴いた、もうすっかりお婆さんになったが彼女は今とても楽しそうだった。


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