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おっちょこちょいのかよちゃん
108 羽柴家の三姉妹
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森光江言います」
 光江は奏子達にも挨拶した。
「光江ちゃんも俺達と同じ高校二年生だよ」
「マジか」
 かよ子から見て光江は大人しそうな女子に見えた。
「ああ、そうそう、この子達は俺やかよちゃんの友達です。皆様々な能力(ちから)を持っているんですよ」
 三河口が光江や悠一、従姉達に紹介した。
「そうなん、お疲れ様ね」
「でも、戦いは激しくなっているはずです・・・」
 皆は名古屋の街の荒れ様を見た。その時、さりが戻って来た。
「警察に連絡すんだわよ。お姉ちゃん達、悠一さん、光江ちゃん、来てくれてありがとう・・・」
「いいのよ。妹の為なら。ねえ、お姉ちゃん?」
 ありは長女に確認する。
「そうね、でも、三人がこうして集まったの久しぶりね・・・」
「皆家出ちゃったし、健ちゃんが居候してるくらいよね」
「はい、でも、三人は仲良くていいですね。俺と兄貴とではえらい違いですよ」
「そんな事気にしなくていいの」
「そうですよね・・・」
「兄弟姉妹っていいな・・・。私って一人っ子だから羨ましいな」
 奏子が呟いた。
「まあね」
「人によって主観は違うけどね」
「僕は妹は可愛いし、兄弟っていいと思うよ」
 長山は意見を言った。
「私も、お兄ちゃんがいてくれてありがたいな・・・」
「おい、すみ子・・・」
 すみ子も意見を言う。
「俺も姉ちゃんが来てくれて助かったぜ。でも、その玉、いつ手にしたんだ?」
「ああ、これね。アンタが大野君と喧嘩してたから石松が不安になって私に応援を求めてね、その時に貰ったのよ」
「そ、そうだったのか?」
「もう大丈夫なの?」
「ああ、もう大野とは仲直りしたぜ」
「そう、大野君、ごめんね、弟が迷惑かけて」
「いえ・・・、俺も・・・、すみませんでした・・・。ゴホ、ゴホ・・・」
 大野は出ない声を思い切りだす。
「あら?」
「大野君は今日の合唱コンクールで声が出なくなっちゃったんです!」
 冬田が説明した。
「そうだったの・・・」
「へえ、お前らの学校は合唱コンクールだったのか。こっちは劇やったぜ。白雪姫のな。山口は王子の役ですみ子が白雪姫をやったんだ」
「そうなんだ。こっちの合唱コンクールはこいつも独唱部分頑張ってたんだぜ、な、山田!」
 杉山がかよ子の方を向く。かよ子は顔が赤くなった。
「う、うん、ありがとう・・・」
「でも、アタシのお姉ちゃんはホントケチでオカチメンコだよお〜」
「何言ってんのよ!私だってアンタみたいな世界一バカな妹を持ってる事が最大の恥よ!」
 さくら姉妹は喧嘩を始める。
「おい、やめないか、二人共」
 三河口は喧嘩を止めようとする。
「でも、ブー太郎は妹のトミ子と仲いいよな」
「あ、ああ、そうだブー」
「お前、妹いたんでやんすか」

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