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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第16話:新体制の幕開けー4
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ツはお手上げとばかりに肩をすくめてみせた。

「・・・わかった。 あとはティアナが上がってきてからだな」

そうして5分ほどたったころ、上空からバタバタという音が聞こえてくる。
ゲオルグとルッツは音の聞こえてきた方向の上空に目をやった。

「ヘリ? こんなときに飛ばしてくるなんて、どこの部隊だよ」

苦い表情を浮かべたゲオルグの言葉を受けて、ルッツは付近の航空管制レーダー画面を開く。
次の瞬間、ルッツの顔がさっと変わった。

「部隊長、あれはテレビ局の取材用です!」





同じころ、本局の自室で仕事をしていた、テロ対策室長たるクロノ・ハラオウン少将の
部屋のドアが乱暴に開かれた。

「閣下! テレビで事件現場の映像を放送してます!!」

「なんだって!? どこの局だ?」

「CTVです。部隊の展開状況も放送されてます!!」

駆け込んできた部下の言葉に、クロノは思わず立ち上がる。
そしてすぐに通信画面を開く。

『はい、どうされましたか、ハラオウンさん』

相手はCTVの編成局長で、クロノはすぐに本題に入る。

「やってくれたな。包括協定違反だぞ、君のところ放送内容は」

クロノのすごむ口調に編成局長は気圧されたように、両目を泳がせる。

『申し訳ありませんが、何のことでしょうか?』

「君は自分の局の放送内容も把握してないのか!?
 人質立てこもり事件の突入作戦の陣容を放送するなんて、
 君たちは人質と管理局の人間の命を軽く見すぎている!!」

クロノは怒りもあらわに声を張り上げる。
そして、もはや話すことはないとばかりに通信を切ると、
立て続けに次の相手に通信をつないだ。





『ゲオルグ、今いいか!?』

近づいてくるヘリの姿を見上げていたゲオルグは、クロノからの音声通信を受けると
いきなり慌てた様子で話しかけてくるクロノの様子に面くらいながら応じた。

「なんですか?」

『CTVがそっちの状況を空撮で生中継している。
 部隊配置状況なんかも全部放送されてしまった』

慌てた様子で話すクロノの言葉を聞き、ゲオルグは眉間にしわを寄せた。

「そういうことですか・・・」

『というと?』

「CTVの取材ヘリが飛んでるんで」

『そういうことか。 とりあえずCTVの編成局長には苦情を入れておいたが、
 放送をされたのはもう変えられないから、その前提で動いてくれ』

「了解しました」

『頼むぞ』

クロノの言葉にゲオルグが頷き、通信は終わる。
通信画面が閉じると、ゲオルグはウェゲナーとクリスティアンに連絡を取り始める。

『部隊長、どうしました?』
『なんだ、ゲオルグ』

彼らとの間
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