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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第16話:新体制の幕開けー4
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落しないためのサポートも必要だし」

「それは確かにそうですね」

それきりマイラーは黙り込んだ。
そこからしばらくは無言で梯子を上っていく。

[ねえねえ、ティアナ]

15階を超えたところで、ふいにマイラーからティアナに念話が届いた。
呼びかけられたティアナは怪訝な表情を浮かべて、自分のすぐ上で梯子を上る
マイラーのほうに目を向けた。

[急になによ、エミリア]

この2人、階級はティアナのほうが上なのだが、年齢はマイラーの方が上ということもあり
また同性でもあるので、2人きりのときにはファーストネームで呼び合う仲であった。

[ティアナってさ、部隊長のこと、好きでしょ]

[はあ? 何言ってんの?]

ティアナは眉間にしわを寄せて不機嫌さを多分に含んだ念話を送る。

[何言ってんのじゃないでしょ。 どう見たって部隊長のこと好きじゃない]

[別に、恋愛感情なんてないわよ]

ティアナは早く上がれとばかりにマイラーの足をつつく。
一方、マイラーはあきれたように冷たい目線をティアナに送る。

[急かしたって上が詰まってるんだから早くならないって。
ていうか、図星なんじゃない]

[うっさい! いいから任務に集中しなさいよ!]

マイラーは小さくため息をつく。

[わかったわかった。 続きは隊舎にもどってからね]

ティアナはそのあとも仏頂面を浮かべていたが、屋上が近づいてくると
大きく一度深呼吸してからキリっと引き締まった表情へと変わった。





一方、一足先に屋上へと辿りついたゲオルグは、屋上に待機しているルッツと合流していた。
屋上にちょこんと乗ったようなエレベータの機械室の外壁にもたれるように座り込んでいる
ルッツの横に座り込んだ。

「待たせた」

「いえいえ。イーグル分隊はどうしたんですか?」

「すぐに来る。早めに状況を把握しておきたかったんで先に来た。それで?」

ゲオルグが最低限の言葉で尋ねると、ルッツは最上階の平面図を映し出す。
そして中央付近にある大きな部屋を指さした。

「幹部たちはこの幹部会議室に両手両足を縛られた状態で転がされてます」

「敵は?」

少し食い気味で尋ねてくるゲオルグの言葉を聞き、ルッツは渋面を浮かべて頭をかいた。

「それがですね・・・、見当たらないんですよ」

「はあ?」

予想していなかったルッツの答えに、思わずゲオルグは高い声をあげる。

「ちゃんと探せよ」

「探しましたよ。 生体反応センサーも使いましたけど、最上階フロアにはいません」

「・・・どういうことだ?」

「さあ? わかりませんよ、そんなの」

怪訝な表情のゲオルグが問うと、ルッ
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