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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第16話:新体制の幕開けー4
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っぱり」

そう言ってゲオルグは照れ臭そうに頭をかく。

「ゲオルグさんが任官したてのころからの付き合いなんですっけ、確か」

「まあな。俺が陸士部隊で分隊長をやってたときに部下だったんだよ」

「というと、なのはさんたちよりも古いお知り合いってことですか?」

「そうなるな。あいつよりも古い付き合いとなると、それこそクリスティアンみたいな
 士官学校時代の知り合いぐらいかな」

3人がそんな会話を交わしていると、自分の分隊の隊員たちのところにいたウェゲナーが
近づいてきた。

「あれ、部隊長じゃないですか。情報収集はおわったんですか?」

ゲオルグの姿を見て驚きの声をあげるウェゲナーを見て、3人は互いに顔を見合わせてから
声を上げて笑った。





1時間後。
ゲオルグ宛にルッツからメールが届く。
そこには1階店舗エリアの襲撃犯の配置情報が書かれた図が添付されていた。

さらに、最上階の幹部フロアで拘束された銀行の幹部たちを発見したこと、
そしてそれ以外のフロアはフロアからの出入りが完全に封鎖されているものの
フロア内の銀行職員たちは、特に拘束されたり傷つけられたりはしていないことが書かれていた。

「どうしたんですか?」

ルッツからのメールを読んでいたゲオルグに、ティアナが声をかける。

「ルッツから情報が来た。 店舗エリアの敵の配置が送られてきてるから
 これをもとに突入計画を立案しよう」

ゲオルグの言葉にティアナは頷く。

「あと、お前の推測は当たってたかもしれんな」

「どういうことですか?」

ゲオルグが彼女に向かってニヤッと笑いかけながら言うと、
ティアナは首をかしげて問いを返す。

「幹部が最上階で拘束されてるらしい」

ティアナは目をわずかに見開く。

「では、店舗エリアと同時に最上階へも突入しなくてはいけませんね」

ティアナの言葉にゲオルグは小さくうなずく。

「・・・任せていいか?」

「もちろんです。ありがとうございます」

ティアナが微笑を浮かべてそう言うと、ゲオルグは軽くうなずいて返した。
そして、ルッツから届いた店舗エリアの敵配置図を映し出す。
その周りにシンクレア・ウェゲナー・クリスティアンの3人が集まってきた。

「では、始めるか」

ゲオルグの言葉に全員が頷き、突入作戦を立案するための打ち合わせが始まった。





打ち合わせが始まって5分、突入作戦の立案が完了しゲオルグたちは
それぞれの持ち場に向かって移動を開始していた。

突入作戦は犯人グループが立てこもっている店舗エリアと、銀行の幹部が拘束されている
最上階で同時に行われることになった。

店舗エリア
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