107 邪悪なるマリア
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
「呼んだのは貴方様ですね」
女性は喋った。
「ええ、マリア様。私に力をこの邪悪な者どもに裁きを与えてくださいませ!」
「よろしいでしょう」
「お前ら、乙女マリア様の裁きを喰らうのだ!!」
「乙女マリア様・・・!?」
かよ子には分からなかった。すみ子が銃で皆を守ろうとする。
「そんな手が通用するかよ!」
すみ子の守りはマリアには通用しなかった。
(この人はキリスト教徒なの!?それとも・・・)
かよ子には知る由もなかった。岡本は高校時代、熊本にあるキリスト教の高校を出ているのである。聖母マリアを召喚する能力を会得したのだった。マリアが皆に襲い掛かる。だが、三河口、さり、山口や川村、大野、杉山、そしてかよ子も武装の能力が作用され、攻撃を防いだ。
「てめえ、マリア様をこんな悪事に利用するとは、全てのキリスト教徒を敵に回してんのと同じだぞ!」
三河口が非難する。
「そんな事言ったって俺の操るマリア様は俺を正義と見てくれているのだ!」
「やるな、岡本!」
「ほらほら、俺の方に構ってていいのかな?」
皆は反対側の奥平が次の手榴弾を投げている所が見えた。だが・・・。
「させるか!」
誰かが手榴弾を粉々にした。
「い、石松!来てくれたの!?」
かよ子は石松の参上に驚いた。
「ああ、三穂津姫の命令でな」
「マリア様、もう一度裁きを!」
岡本がマリアに命じる。
「畏まりました」
マリアの攻撃が来る。そして岡本が植物を急に生やした蔓が伸び、かよ子達を封じようとする。
(このままじゃ、やられる!)
さりが護符の能力を行使する。蔓が一瞬で凍り付いた。
「私も手伝います!」
奏子も羽衣を振り回して風を起こし、蔓を薙ぎ払って消滅させた。
「く・・・、だが、これで無効化させてやる!純三、お前も使え!」
「ああ!!」
岡本は機械の能力で威圧の能力を使う。奥平もすみ子やさりなどが動けなくなる。だが、かよ子や三河口などは防御に特化した武装の能力が発動されて何とかなったがあのマリアを打ち破るにはどうすればいいのか、策が見つからない。石松も簡単に行っては返り討ちにされると見てすぐには動けなかった。奏子はエレーヌの羽衣を使う。羽衣はマリアを巻き付けたが、すぐに外されてしまった。その時・・・。
「エク・カムイ!」
別の声の叫び声がした。別の人間が来て、マリアを襲った。
「な、何ですか!?」
「あれは・・・!?」
そして、急にマリアが苦しみだす。
「あああ・・・!!」
マリアが消えた。
「さり、健ちゃん、皆、大丈夫!?」
「そ、その声は・・・!!」
かよ子は応援が来たのかと思うと、少し安堵した。三河口やさりも、さりの母、かよ子の母も聞き
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ