暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-B夢の終わり〜Worst ending〜
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ラキラとした目で見た。嘘ではないが実際は負けているようなものだから、アイリのように俺は胸を張れない。まぁアイリも、4人を不安にさせないようにしたいんだろう。
「それで今、俺とアイリははやて達と別行動で、T.C.を追跡中だ」
「別行動・・・ですか? ルシルさん達の強さは知ってますけど、大丈夫なんですか?」
「・・・あの、あたし達に何か手伝えることは無いですか?」
「僕たちじゃ頼りないかもしれないですが、攪乱程度には・・・」
ティアナ、スバル、エリオ、最後に力強く何度も頷くキャロ。俺は「大丈夫さ。心配してくれてありがとうな」と笑顔を浮かべた。フッケバイン事件を経る前からその実力は頼れるもので、普段なら協力を受け入れたかもしれないが今この時だけは断らざるを得ない。
「ルシルの言う通り♪ 何も連中を一度に相手にするわけじゃないし、アイリとルシルのユニゾンなら勝てるよ!」
アイリの言葉に4人は渋々だが納得してくれて、「何か手が必要ならすぐ呼んでください」と、今後果たされることのない約束を交わしてから別れた。4人の姿が見えなくなるまで見送った後、俺とアイリは“マクティーラ”に乗り、一路エルセア郊外の無人区画へと向かった。
「お待ちしていましたわ」
「ようやく来たか」
「さっさと案内しろ」
廃墟と化して長い無人区画の入り口にはプリムスとレオンの2人が佇んでいた。互いに世間話に興じるつもりはないため、言葉を交わしたのはそれっきり。2人に付いて数分と廃墟を歩いたところで、元はレストランと思しき廃屋にフォードとアーサー、そしてフードを目深に被ったリーダーが待っていた。
「くだらない話をするつもりはない。フードを取れ」
プリムス達が王と呼んでいるリーダーに対する俺の態度は挑発的だが、奴らは咎めることなく無言で俺たちの側に控えるまま。リーダーは大人しくフードを外して素顔を晒した。俺とアイリはすでに話し合っていたためリアクションは特にせず、俺は続けて「それが素顔じゃないんだろ?」と睨みつける。俺にヒントを与えたプリムスは微笑を浮かべ、レオン、フォード、アーサーは俺をジッと見、リーダーは今晒している顔の変身を解き、もう1つの顔を俺たちに見せた。
「・・・確定だな」
「だね」
「推察した貴様らT.C.のシナリオからして、この瞬間に正偽は決したんだろうが・・・」
――ユニゾン・イン――
「大人しく従ってやるつもりはない! 時空管理局本局、特務零課特殊機動戦闘騎隊、ルシリオン・セインテストとして! 最期の意地を押し通す!」
『覚悟!!』
――
凶鳥の殺翼
(
コード・フレスヴェルグ
)
――
前方150度圏内に真空の刃を無数に放つと、奴らはそれぞれの方法で回避を行った。
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