暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-B夢の終わり〜Worst ending〜
[7/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
――短い間だったがステアとして共に戦えたこと、チーム海鳴として共に過ごせたこと、そのどれもが俺にはもったいなさすぎる、十分すぎる思い出だった。これから俺とアイリは、T.C.を潰しに行く。それがせめてもの俺の恩返しだと思ってほしい。最後に、これまで友としていてくれたことに深い感謝を。どうか新たな時代を生きる君たちに、幸が多くあらんことを。ルシリオン・セインテスト――
†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††
「マイスター。さっきから着信数がシャレにならないんだけど。リンディ統括官にクロノ提督、エイミィやアルフ、トリシュたち騎士・・・。一番多いのはシャルなんだけど・・・」
「絶対に出るなよ? 特にシャルのは。めっちゃくちゃ怒られるぞ」
「だよね。開口一番で呪詛ってきそう」
俺と自分の端末をいじっていたアイリは苦笑して、「出なくてごめんね」と謝りながら2台の端末をジャケットのポケットにしまい込んだ。
「アイリ達が本当はミッドに居ること、後で知ったら余計怒るだろうね」
「ああ。しかもフェティギア往きの船に乗った俺たちが、実はプリムスの幻術と知ったらな」
はやてとアインスを眠らせた後、俺とアイリに接触を図ってきたのは撤退したと思われていたプリムスだった。奴から“T.C.”のリーダーが俺に用があるという旨を聞き、リアンシェルトが持っていた転送カードを持たされた。俺たちの幻ではやて達を翻弄させたのは、俺とリーダーの邂逅を邪魔させない為らしい。
「どうせならリーダーの元へ直接転移できるカードを渡せって話だ。融通の利かない奴らめ」
「アイリは、最期にマイスターとツーリングが出来て満足だけどね♪」
「・・・そうか。俺もそうだな」
俺とアイリは今、ミッドは西部エルセア地方を訪れていた。八神邸から盗んできたのか俺の愛車・“マクティーラ”が、俺たちが転送されたレールウェイステーションの駐車場に置かれていた。最後の最後で乗る機会をくれた連中に少しくらいは感謝も生まれるというものか。
「あれ!? ルシルさん!?」
「それにアイリも!?」
「どうしたんですか、こんなところで?」
「フェイトさんやアリシアさんとも連絡が取れないので、本局でT.C.の襲撃に備えているかと」
「きゅくるー」
駐車場で俺たちに声を掛けたのは、「スバル、ティアナ、エリオ、キャロ」の4人と、「久しぶりフリード」とアイリが頭を撫でたフリードリヒだった。4人とも私服姿だ。今日はミッドで遊ぶ約束をしている、という話を確かアリシアがしていたな。
「地上にはまだ連絡行ってないんだろうけど、本局の襲撃はなんとかチーム海鳴と特騎隊で食い止めたよ」
アイリが胸を張ってそう伝えると、4人は「さすがです!」と俺たちをキ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ