暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-B夢の終わり〜Worst ending〜
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うことで、デバイスを修復することなく向かうことに。

「ただいま!」

「「おかえりなさい、すずか。いらっしゃい、みなさん」」

スカラボに到着すると、ウーノとドゥーエが出迎えてくれた。シャルやはやてはすぐにでもフェティギアに向かおうとしたけど、ずっと動きっぱなしということで小休憩を挟むことに。応接室のテーブルには飲み物各種が取り揃えてあって、それぞれの好きな飲み物(私は麦茶にしておいた)を頂いた。ソファに座って飲み物で喉を潤すだけで割と休まる。

「食事を摂っていないと思ったので、軽食を購入しておきました。お暇があるときにどうぞ」

「サンドイッチですので、コーヒーやカフェオレを揃えていますが、お茶もあるから好きなペットボトルをどうぞ」

大きなバッグを2つと差し出してくれたウーノとドゥーエに「ありがとうございます」と礼を言って受け取った。あくまでルシルとアイリの確保だからまず交戦にはならないだろうし、たくさん食べても大丈夫だ。
休憩後すぐにトランスポートを利用して、人数を分けてフェティギアへと転送開始。ルシルとアイリがフェティギアに発ってまだ1時間も経過してない。向こうに到着して7〜8時間は中央次元港で待機になる。

「全員が乗れる輸送車を用意してもらったみたいだから、それに乗って中央次元港へ向かおう」

フェティギア地上本部に到着してすぐ、シャルの運転する輸送車で中央次元港に向かう。次元港に着くまでの間に食事だ。普段は楽しい話をしながらの食事だけど、今はちょっと空気が思い。ただ運転してるシャルに、助手席に座るなのはが「あーん」しているんだけど、「ありがと〜♪」って楽しそうな雰囲気だ。

「あ、メールだ」

私の携帯端末からメールの着信音が鳴ったかと思えば、他のみんなの端末からも一斉にメールの着信音が鳴って、車内で突然の大合奏状態。慌てて端末を操作して、メール画面を開いた。そして私たちは同時に「え?」って零した。

「ルシルからのメールだ・・・」

「あたしもよ」

「私も」

「みんなの端末に、ルシル君からのメール・・・?」

「ごめん、ちょっと車停めるね!」

車を近くのショッピングセンターの駐車場に停めて、私たちは思い思いにメールの内容を確認した。

――フェイト・テスタロッサ・ハラオウンへ。
初めて君と出会ったのは、海鳴市の一画にある噴水公園だったな。時間を戻す懐中時計に宿るジュエルシードをめぐっての戦いだった――

そんな出だしと共に綴られる文章は、捜査資料を見ただけじゃ判らない、実際に体験した当事者(わたしたち)だけしか知らない内容ばかりだった。ステアを死んだと見せかけたことや、それで苦しんでいる私たちへの謝罪などなどだ。そしてメールはこう締めくくられていた。


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