暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-B夢の終わり〜Worst ending〜
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? 間に合わないわよ!」って声を荒げた。今すぐバスに乗って向かったとしても10分以上かかるし、何より視界に入ったバス停からバスが発車したのが見えたから、また数分と到着するのを待たないといけない。これはもう確実に追いつけない。

「どうすりゃいい!?」

「完全に行方を晦まされたら、ルシル君たちをこの広い次元世界の中から探すなんて無理になる」

「本局からフェティギアまで、民間船なら9時間になる。その間に先回りするのが一番じゃない?」

「さすがに管理局艦は動かせないし・・・」

「本部のトランスポートホールか・・・」

「スカラボの直通トランスポートだね。問題は転送先が許可してくれるかどうかだけど・・・」

「現実的な話、スカラボのトランスポートを使うのがベストだと思う」

「決まり。すずか、貸してもらえる?」

「もちろん! ウーノが居るから、すぐにフェティギアに飛べるように連絡を入れておくよ!」

そういうわけで、私たちは本部ビルに入ってスカラボのある技術部エリアに向かった。その間にシャルとはやてがフェティギアの地上本部に連絡を入れる。ルシルが言っていたけど、ルシルをPT事件関連での罪ではもう逮捕できない。だから被疑者扱いも出来ないことで、フェティギア地上本部への緊急転送の理由には使えない。

「――ですから、T.C.の構成員がそちらに向かったのかもしれないんです」

「未確認ではありますが、可能性がある以上は見過ごすわけにはいきません」

だから“T.C.”のメンバーがフェティギアに向かったっていう話にした。始末書で済めばいいんだけど・・・。そんなことを考えながら2人とフェティギア地上本部のやり取りを眺めていると、「了解しました。ありがとうございます」って2人がお礼を言った。

「転送の許可が下りた!」

「これで先回りが出来る!」

「監視室からの続報です。ルシルとアイリは下船することなく、フェティギア往きの便が出発したそうです」

「乗ったと見せかけて実は・・・って、ちょう考えてたけど良かった」

「9時間の猶予が出来たね」

「スカラボでちょっと休もうか? なのはちゃんのレイジングハートやシャルちゃんのキルシュブリューテの修理もまだ終わってないし」

「うーん。さすがにT.C.を出汁にして取り付けた転送許可だからね、今すぐ行かないと怒られるから・・・」

シャルがガックリ肩を落として、「ま、トロイメライを使うからいいけどさ」って苦笑い。なのはとシャルが相手にしていた“T.C.”のリーダーは、他の私たちが相手にした幹部とは違って時間稼ぎに徹することなく2人と戦ったようで、2人のデバイスを破損させた。でも今からすることはルシルを連れ戻すこと。交戦にはならないだろうとい
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