暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-B夢の終わり〜Worst ending〜
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悪なパターンだが、悪党の俺に相応しい結末だよ。今さら見送ってもらおうなんて思っていない。アイリは?』
『アイリは・・・ちょっと寂しいけど、アイリの全てをマイスターに捧げたから。だから大丈夫なの』
『すまないな』
『アイリが決めたことだから』
『ありがとう』
『ん。どういたしまして♪』
ルシル君とアイリの会話がフェードアウトしていって、残るははやてちゃんとアインスさんの寝息だけになったことで、アインスさんがモニターを解除した。ルシル君の思わぬ告白に私たちは沈黙したまま、ショックの所為で動けずにいた。
「探さないと!」「探さなきゃ・・・!」
そう言って真っ先に動き出したのは、フェイトちゃんとアリシアちゃんだった。2人の必至な言葉を皮切りに私たちは再起動して、すぐにルシル君とアイリの捜索に入る。まずはシャルちゃんの個人回線に今の映像を送信してもらって、チーム海鳴のリーダーな私が「手早く伝えるよ!」って通信を入れた。そして、死んだって思われていたステアちゃんは実は生きていて、しかもルシル君の変身した姿だったってことを伝えた。
『え? は? ちょっ、ちょっと待って。ステアがルシルだった? マジで何言ってるのか理解できないんだけど?』
「その辺りはさっき送った映像観てもらえれば判るから! とにかく私たちはこれからルシル君とアイリを探しに行くね!」
『ちょっ、えええええ――』
シャルちゃんとの通信を切る。探すといっても広すぎる本局を闇雲に探してもまず見つけられない。繋がらないと思うけどルシル君やアイリに通信を掛けながら、アインスさんが本局内の全監視カメラを統括管理する監視室に連絡を取って、ここ本部付近のカメラからルシル君たちの移動先を確認してもらう。どこに映っているのか判明するまでは動けないから。
「私、ルシルにお礼しないと」
「礼? そうね。ここに居るみんなで1発ビンタね」
「違ーう。まぁずっと嘘つかれてたのはムカつく・・・っていうより悲しいけどさ。でも、本当にルシルがステアだったんなら、私とフェイトにとっては命の恩人だから。虚数空間に落ちた私たちを助けてくれたから、ステアが死んだことになったんだもん」
「うん。あと、プレシア母さんの恩人でもあるんだ。ステアがプレシア母さんの遺体を一緒に引き上げてくれたから、プレシア母さんを生まれ故郷の地に埋葬することが出来た」
フェイトちゃんとアリシアちゃんは特にステアちゃんに感謝していたから。あのステアちゃんがルシル君なら、あの当時言えなかったお礼を改めて言えることになるんだ。そして私、アリサちゃん、すずかちゃんはずっと、フェイトちゃんみたいに最初は敵同士だったけど今みたいに仲の良い友達として、ステアちゃんとも一緒に過ごしたかったっ
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