第四百四十七話 妖怪の森からその十一
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「悪くないんだな」
「そうみたいね」
「確かに欠点だらけにしても」
塗り壁が言ってきた。
「これで憎めない」
「そうした人なのね」
「それがねずみ男」
「あとお金にも汚いばいが」
一反木綿はこう話した。
「これでいいところもあるばい」
「本当におっさんとは違うな」
「そうばいね」
「何かというとわしだな」
「仕方なかとよ」
一反木綿は仙人にも話した。
「これまでの行いがものを言うとよ」
「ねずみ男の方が遥かましか」
「ねずみ男もあんたみたいに元凶になっていないとよ」
「しかもやる時はやる」
塗り壁も仙人に言う。
「いつも寝て大飯食ってばかりじゃない」
「ううむ、怒ったから寝るぞ」
「それが駄目なんでしょ」
アニエスはふて寝に入った仙人に突っ込みを入れた。
「本当に何もしない人ね」
「逆に何かしたら本当に騒動の元凶になるから」
カノンも言うことだった。
「むしろ」
「つくづく厄介な人ね」
「そういうことで」
「じゃあもう寝てもらいましょう」
「ええ、それじゃあ」
「まあおっさんは放っておいてな」
ユルセンは仲間達に話した。
「訓練をしていこうな」
「今度は私が行く」
ジャベルが動いてきた。
「相手は誰でもいい、来てくれ」
「誰でもなのね」
ジャベルのその言葉にアデルが目を光らせた、妖艶なその顔立ちにある目の光もまた実に妖しいものがある。
「ではね」
「貴女が相手をしてくれるか」
「全力でいいわね」
「無論」
ジャベルはすぐに答えた。
「そうでなければ意味がない」
「それではね」
「共に全力でやろう」
「私もやらせてもらうわ」
アニエスも強い声で言った。
「訓練ならね」
「全力でか」
「やらせてもらうわ」
「二人でだな」
「それでもいいわね」
「無論だ、ではタケルの次だ」
「格闘訓練以外にも何かしないとね」
シブヤも言ってきた。
「サーキットとかランニングとかね」
「うん、妖怪さんそれぞれの身体にも合わせて」
ナリタも言った。
「そうしたこともしていこうね」
「普段の訓練通りに」
「そうしていこうね」
「ではおいどん速く飛んでいるばい」
一反木綿はこう言った。
「そうして訓練するばい」
「うん、じゃあね」
「そうしていこうね」
シブヤとナリタも応えた、そしてだった。
妖怪達はそれぞれのトレーニングも行った、そうして身体を鍛えることもしていき訓練をしていった。
その訓練が終わるとだ、妖怪達は。
ライダー達と共に飲み食いに入った、そこで子泣き爺が言った。
「夜はこうしてな」
「飲んでだね」
「食ってのう」
こう天空寺に話した。
「楽しむのじゃ」
「そうするんだね」
「朝は寝
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