第四百四十七話 妖怪の森からその十
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「ねずみ男以上にな」
「それは俺だって昼からは飲まねえからな」
「そうだよな」
「幾ら飲むなって言われてなくてもな」
それでもというのだ。
「それはな」
「問題外だな」
「そうだろ」
「つくづく碌でもないおっさんだね」
呼子も呆れている。
「この人だけは変わらないね」
「おっさん何か働くのじゃ」
砂かけ婆も注意した。
「サポート役も何かとあるじゃろ」
「御成達がしておるからな」
「手が足りてるか」
「だからな」
それでというのだ。
「わしのすることがなくてな」
「せめて状況見てアドバイスしたら?」
猫娘も呆れている。
「ねずみ男だってしているわよ」
「このおっさんある意味凄いな」
から傘も言うことだった。
「ねずみ男すら足元にも及ばない位どうしようもないとかな」
「ああ、俺もここまでの人はそうそう見たことがない」
白山坊も言うことだった。
「確かに凄い」
「悪い意味でだな」
「他にどう言えばいい」
白山坊は仙人に真顔で答えた。
「昼から飲むのは止めろ」
「ううむ、言われっぱなしだな」
「そう言うなら本当に何かしてね」
アカリも仙人に言った。
「手が足りないんだから」
「いや、もうそこには人がいるぞ」
「それでも手が足りてないのよ」
サポート役もというのだ。
「だからそっちに行ってよ」
「仕方ないな」
「いや、仕方ないじゃないから」
アカリはまた仙人に言った。
「本当にそっちもね」
「まあこうした人は成長しないってことね」
花子さんは一言で言い切った。
「つまりは」
「ずっとこの人こうだから」
アカリは花子さんに答えた。
「もうね」
「成長しない人ね」
「もうこれまで見た通りにね」
「そういうことね」
「そうなの、まあこうした人ってことで」
「割り切ることね」
「そうなるわね」
「まあライダーの兄さん達も鬼太郎達も見てな」
ねずみ男はあらためて言った。
「アドバイスしていくか」
「それがいいわね」
花子さんも同意した。
「ここは」
「そうしていこうな」
「あの、ねずみ男さんって」
カノンは積極的に話すねずみ男を見て言った。
「結構」
「頑張ってるよな」
ユルセンが続いた。
「そうだよな」
「そうよね」
「よく動いてるな」
「ご自身の出来ることで」
「確かにお調子者でもな」
「やることはやるのね」
「ああ、日和見しないとな」
それならというのだ。
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