第四百四十七話 妖怪の森からその八
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「それはな」
「そうじゃな」
「人間の世界でも出るな」
「私の街にも出たし」
まなが言ってきた。
「それで東京にも」
「だろ?戦う場所も大事だからな」
ねずみ男はここでまた言った。
「だからな」
「それでなのね」
「ここはな」
是非にと言うのだった。
「何処で戦うかってのもな」
「考えておく必要があるのね」
「そうだろ、鬼太郎は何処でも戦えるけれどな」
今度は鬼太郎を見て話した。
「その鬼太郎でも知ってる場所の方が戦いやすいだろ」
「地の利だね」
天空寺が言ってきた。
「それは」
「そうそう、それなんだよ」
ねずみ男は天空寺にも応えた。
「戦う場所を知ってるかどうか」
「それで全く違うからね」
「戦いはな」
「俺もずっと戦ってきているからね」
「わかるよな」
「本当にね」
まさにとだ、天空寺はねずみ男に言葉を返した。
「それはな」
「そうだよな、だからな」
「眼魔達と何処で戦うか」
「そのことがな」
「大事だね」
「ああ、本当にな」
ねずみ男は今度は真剣に考える顔になっていた、その両手にはファイルがあってまだ開かれている。
「何処で戦ってもいいようにしねえとな」
「それなら訓練は街でしてね」
アカリが知恵を出した。
「山でもね」
「していけばいいか」
「眼魔が何処で出て来るかわからないなら」
「何処で戦ってもか」
「いい様に訓練をしていけばね」
それでというのだ。
「いいでしょ」
「そりゃいいな」
ねずみ男はアカリのその言葉に頷いた。
「お嬢ちゃんいいこと言うな」
「アカリでいいわよ」
「じゃあアカリちゃんな」
ねずみ男は早速言い換えた。
「その考えな」
「いいのね」
「俺はそう思うぜ」
「うむ、わしもじゃ」
目玉の親父もアカリの言葉に頷いた。
「それならじゃ」
「訓練はですね」
「妖怪の森でしてな」
「人間の街や山でもですね」
鬼太郎は父に問うた。
「そうしていきますね」
「うむ」
「それがいいですね」
「敵が何時何処で来るかわからんからな」
それならというのだ。
「ここはじゃ」
「街や山でも」
「訓練をするぞ」
「わかりました、では天空寺さん達もそれでいいですね」
鬼太郎はライダー達に問うた。
「訓練の場所は」
「うん、俺達もそれでいいよ」
天空寺は鬼太郎に答えた。
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