第四百四十七話 妖怪の森からその七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「つまりな」
「わしについてはか」
「そうだよ、おっさんがそうしたな」
「最悪だというのか」
「実際戦いの間でも寝てばかりだろ」
「ちゃんとサポートしておるぞ」
「寝てる方がずっと多いだろ」
ユルセンはまた突っ込みを入れた。
「だったら同じだよ」
「ううむ、ではわしは今度こそ働くぞ」
「今度こそかよ」
「明日から頑張るぞ」
「今から頑張ったら?」
アニエスはまた仙人に言った。
「そうしたら?」
「だから明日からだ」
「普通そこで今からでしょ」
そう言うというのだ。
「本当にやる気があるなら」
「しかもよく見たらお茶もお菓子も俺以上に飲み食いしてるな」
ねずみ男も仙人に言った。
「そうだろ」
「それがどうした」
「そこにもう出てるな」
ねずみ男が見てもだった。
「本当にな」
「だから明日から頑張ると言ってるんだ」
「こりゃ絶対に変わらねえな」
「お前が言うと説得力があるのう」
子泣き爺はねずみ男の話を聞いて言った。
「まことに」
「そうか?」
「こうしたことはな」
「何か引っ掛かる言い方だな、しかし俺も眼魔のことは大体頭に入ったぜ」
見ればねずみ男もファイルを読んでいる、しかも案外細かいところまで。
「こりゃ工夫すればもっと楽に戦えるな」
「そうじゃな」
目玉の親父はねずみ男のその言葉に頷いた。
「これはな」
「ああ、だからな」
「眼魔のことをしかと頭に入れてな」
「弱点をちゃんと衝いて戦ってな」
「そうしていけばいいのう」
「それでこれまでよりもな」
「遥かに楽に戦えるな」
目玉の親父はあらためて言った。
「そうなるな」
「そうだよな、しっかりと頭に入れていこうぜ」
「そうだね、全ての眼魔に弱点があるし」
鬼太郎もファイルを読みつつ言う。
「それならね」
「ああ、それじゃあな」
「一体一体の弱点を頭に入れていくよ」
「そうしていけよ、俺は戦わないけれどな」
それでもとだ、ねずみ男は鬼太郎に話した。
「言うことは出来るからな」
「アドバイスはだね」
「してやるさ、神様が相手でもな」
ねずみ男はその目をきっとさせて言った。
「勝ってやるさ」
「戦いを挑まれたからかな」
「ああ、俺だってプライドがあるんだ」
鬼太郎にその目のまま返した。
「だからな」
「それでだね」
「ああ、絶対にな」
それこそというのだ。
「逃げないでな」
「ねずみ男なりに戦うんだね」
「そうしてやるさ」
「うん、じゃあ戦っていこうね」
「そうするな、しかしな」
「しかし?」
「問題は連中が何処に出るかだよな」
ねずみ男はこうしたことも言った。
「一体な」
「そういえば連中は何処でも出るのう」
砂かけ婆はねず
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ